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子犬の成長と自信の為に (生後3ヵ月版)


イエローラブラドール子犬
長女コハクは11月末までお預かり

アイラの出産から早3ヵ月半。

子犬も日々成長し、新しい物に一番興味を持ったり怖がったりする時期です。 各家庭に行った仔犬たちも環境に慣れて、新しい家族との毎日を楽しんでいると思います。



黒ラブ子犬とお父さん
ロナが寝ているのを見守るスカイお父さん


スカイラボでは、ただ単に子犬の新しい家族を見つけるだけではなく、最高のパートナーになれるようアドバイスをいつでもできるよう努めています。 私自身、ドッグトレーナーとして様々な犬を見て来ました。

例えば・・・


初めてのお風呂場でのシャワーを体験するラブラドールの子犬
初シャワーのロナ

他の犬と喧嘩する、見知らない人を怖がる、郵便局員に吠える、男の人を怖がる、家の中でどうしてもトイレをしてしまう、自分より大きい犬を怖がる、噛み癖が治らない、吠え癖が酷い、一人にすると吠えるあるいは震えて怖がる、特定の犬種や犬を嫌がる、散歩を嫌がる、ケージを嫌がる、シャワーやお風呂を嫌がる等――。子犬時代の過ごし方次第で、犬の性格は大きく変わります。

ラブラドール家族で散歩
家族で散歩

3ヵ月になった子犬はワクチン接種も終わり、自由に外を探索できるようになります。子犬がより良い成長を遂げるには、今からが勝負となります。 子犬にとっての「産まれて3ヵ月」は、自分のいる世界を理解し始め、自分の世界を作り始める時期です。

例えば、家の中の特定の場所がお気に入りで、よくそこでお昼寝をしたり。お散歩コースの何本目の木がトイレだったり。自分が好きな場所を探索しながら、その場所を作っていきます。 この子犬の時期に人間社会と犬社会を勉強させてあげれば、後々の問題行動の発生を阻止できると私たちは考えています。

皆でお出かけは大変だけど楽しい。(左のボーダーコリーはお預かりしているモズクくん)

 

ここでカギとなるのが飼い主さんの自信と子犬に対する信頼です。 まだ産まれて3ヵ月だからうま行くか不安、という気持ちは子犬にも伝わり、その不安な空気に飲み込まれてしまいます。

ちなみに子犬の3ヵ月は人間でいうと3歳です。6か月だと10歳になります。

どんな新しい環境や場所でもこの子はきっとすぐ慣れてくれるから大丈夫、という心構えが必要です。もちろん命の危険がある物や場所は避けましょう。

最初子犬は見知らない物に対して後ずさりしたり、避けたり、立ち止まって動かなくなることもあります。そこで怖そうにしているからと、引きかえしたり抱き上げたら、飼い主の行動によって、その不安は大きくなり目の前の物を「本当に怖い物」と間違って理解してしまうこともあります。


つい先日、うちで飼っているアイラの子犬ロナも、散歩中道路の脇に置いてあった白い肥料の袋にびっくりして避けました。そういう場面に遭遇した場合は、あえてまたその怖がった物にまた近づきゆっくり観察させてあげてください。 最初は鼻でクンクンしながら恐る恐る近寄って行きますが、ここは子犬のタイミングに合わせてゆっくり、焦らず、そして何も言わずに接させてあげてください。害のない物だと分かれば、すぐに興味をなくしたりその物で遊び始めます。


人間も実際そうですよね。得体のしれないものが目の前に転がっていたら、一瞬何だろうと考えると思います。様々な可能性を思い浮かべながら、恐る恐る色々な角度から目視したり、声をかけたり棒でついついたりして、最初はなるべく距離をとって安全確認をしますよね。それで害がなさそうだったら近寄って観察したり、勇気を出して指で触ってみたりして距離を縮めると思います。


 

では実際今、何をすればいいのか。 なるべく新しい環境や人や物に触れさせること。

たとえ飼い主ご自身がその場所にあまり行かない、もしくは興味がなくても、勉強出来るところであれば積極的に行きましょう。

ドッグラン

ドッグランでは様々な人と犬に出会える最高の場所

ドッグランは誰もが最初は不安になるところです。うまくやれるかな。喧嘩しないかな。ケガしないかな。色々な不安が頭をよぎります。

けれども、犬にとってドッグランは最高の勉強の場所です。犬の社会を学べる最大のチャンスです。

知らない人になでてもらうコハク。

ここで犬同士のコミュニケーションの取り方から遊び方、人間では教えられない事を学ぶことが出来ます。

さらに3ヵ月と言う年齢であればまだ子犬の匂いがするので、他の犬も子犬だから多めに見てあげよう、という行動をします。ドッグランデビューをするには一番の時期です。

これが成犬になってしまうとコミュニケーションがうまく取れず、尻尾を立ててしまい喧嘩腰に見える等の間違ったサインを出し、喧嘩になる事もあります。

将来ドッグランへは行かない人、あるいはドッグランが好きでない人でも、子犬の勉強として数回いくことをおすすめします。最低でも1ヵ月に2~3回行くことを、3ヵ月続けるのが良いと思います。




ドッグランアドバイス

  1. ドッグランによってルールや注意事項が異なりますので事前に確認しましょう。

  2. ドッグランによりますが大型犬の場合、子犬だからと言って小型犬のランに入れないで下さい。

  3. 初めての場合や見知らない人が先に入っていたら念のため入る前に声をかけましょう。"この子はまだ3ヵ月で初めてドッグランに来ましたけど入れてもいいですか?"

  4. 初めての場合は出来れば土日や祝日を避けましょう。利用者が多いので何かと大変なのと、同じくドッグランに慣れてない子も居る可能性が高いので喧嘩になりやすいです。

  5. ドッグランに入っても動かない場合は飼い主自身が歩き回りましょう。

  6. 例え子犬でも一線を越えれば他の犬にも怒られます。ただそれは逆に良い場合もありますのであまり神経質にならないでください。

  7. ドッグランは犬の交流場だけでもなく飼い主さん同士の交流の場にもなりますが、常に自分の犬の動きを把握しておきましょう。


 

一緒に買い物

ホームセンターに入って行く犬と飼い主
街中のペットOKのホームセンター

近年ペットOKのホームセンターやショッピングモールが増えてきました。

それは飼い主さんのためだけではなく犬のためでもあります。

特に子犬場合は色んな人に会えたり、家で見ない物を見たりあるいは聞いたことない音を経験することのチャンスです。


自動ドアと店内の音にちょっとびっくり

これは都市部に住んでいる人であればしなくても良いかもしれませんが、人があまり居ない場所に住んでいる場合は重要です。ここでは普段見慣れない人混みや音を聞くこともでき、なおかつ飼い主自身も楽しめる最高の勉強ポイントです。

カートに乗るラブラドール
来店2回目でカートに慣れて嬉しそうなロナ

子犬は私たちに見慣れています。なのでそれ以外の人間はまだどう捉えるかわかりません。ショッピングセンターであれば子供からお年寄りまで幅広く活用してるため、とてもいい勉強になります。近寄って触ってくる人もいたり、遠目からあっ犬だ!と喜んで叫ぶ子供もいたり逆にびっくりする人もいます。そういう反応も犬の勉強にもなります。


見覚えが有るけど何か変だぞ!?

ホームセンターでは普段聞きなれない台車の音や資材館から聞こえるフォークリフトや木を切る音、ベニヤを重ねる音やトラックが出入りする音など、普段家では聞けない音を経験させ、家以外で聞こえる音も普通なんだと認識させます。


これだったら私のおもちゃが入るんじゃない?



一緒に買い物アドバイス

  1. 施設のペット持ち込みのルールを事前に把握しておきましょう。

  2. 出来れば人が多くいる土日や祝日に行きましょう。アウトレットやショッピングモールの場合、土日にイベントと等を行ってるのでさらに良いと思います。

  3. 一つの場所やお店にいるのではなく、なるべく色んなところを回りましょう。

  4. そのままリードで入れるお店はありますが、店によって異なりますので注意してください。

  5. 抱きかかえるより犬専用カートがあればそれを利用しましょう。

  6. 犬専用カートに乗せる場合、上から飛び出ないようリードを固定、あるいは手でしっかり持っていましょう。

  7. 犬を見るだけでも嫌がる人も居ますので、それなりの配慮をしましょう。



 

最後に


子犬はみんな何をしても一生懸命です。たまにその一生懸命さで回りが見えなくなります。

例えば、上が開いているケージからよじ登って出ようとしていて、下のドアを開けてあげても気がつかず、一生懸命上から出ようとします。

子犬に新しい事を教えることは時間と労力が必要になりますが、繰り返し教えて行く事が大事です。

もし自分に時間と余裕がない場合は無理やり教えず、日を改めてやるとより効率がよくなります。

昔先輩のドッグトレーナーに言われました。

自分がイライラしている時や時間が無い時はいくら仕事でも絶対に犬のしつけはしない。なぜならその状態で教えると犬も楽しくないし、逆に怖がって逆効果になる場合が多い。何よりそれによって後悔する事が出来てしまうから絶対に余裕がない時は教えない。

一番重要なのは子犬と楽しく時間を過ごしながら、新しい物にどんどん挑戦することです。そうすれば、その経験は子犬にとって成犬になった時の財産になるでしょう。

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