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犬のしつけって本当に必要?



結論からいうと、絶対に必要では無いと思います。そもそも飼い主が問題だと思わない限りしつけは必要ではない。ただ飼い主はしつけと思っていないけれども、無意識にしつけをしている事は多く、それが犬の成長に大きく影響します。


無意識のしつけ

犬、特に子犬の時は頭がスポンジのようで何でも吸収します。

教えられたことや経験した事をちゃんと覚えていて、その経験をベースに成長していきます。

良い方向にいけば問題行動が無くなる時もありますが、反対に問題行動を育てしまう事も。

例えば飛びつき。先日訪問トレーニングで、飛びつきや興奮が問題の犬のしつけに行ってきました。その犬は家族全員に飛びつくわけではなく、飛びつかない人は最初から飛びつかれるのが怖いから嫌がっていて、飛びつかれた瞬間その場を離れていたので一切飛びつかなくなっていました。つまり、それは無意識にダメと教えていたということになります。逆に飛びつかれる家族は、飛びついてきた時に無意識に手を出して頭を撫でたりしていたので、知らず知らずのうちにその行動を褒めてしまい、飛びつきを促してしまっていたのです。



散歩の引っ張りも同じ原理です。犬のためを思って自由にトイレに行かせたり、色々クンクンさせたいからリードを長くして歩かせたり、犬が立ち止まったら一緒に止まったり…と犬の動きに合わせたりすると、犬はそれが「散歩」だと思ってしまいます。それが犬にとって一番良いと思い、問題だと思わなければもちろんしつけは必要ではありません。ただ成長と共にその行動はどんどん強くなっていきます。どうしてそうなるかをここで説明すると長くなるので割愛しますが、散歩中他の人や犬に吠える、数歩歩いたらマーキングしてしまう、引っ張りが強すぎてケガをする、などの問題行動はそういった散歩の仕方(散歩のリーダーが犬になっている)から来ている事が多いです。

逆ももちろんあります、例えば東京などの街中の犬は、道幅の狭さや人の多さなどから先ほど書いたような自由な歩き方がしにくい分、無意識に良い散歩ができている事が多いです。

例えばスカイがまだ小さい頃、東京に住んでいた時は散歩の際色々と気を遣わないといけないことが多かったです。伸縮リードや長いリードを使うと他の歩行者、自転車や車の邪魔になるので、自然とリードを短く持つようになります。トイレも人の家の前やお店の前でしてしまうと申し訳ないのと気まずい。そして緩めのウンチをアスファルトの上でしてしまうと全部取り切れないで跡が残ってしまうので、なるべくトイレをしていい場所を決めて、そこでしてもらう。そうすると犬も自然と散歩が上手になるケースがあります。

遊びでも一緒です、例えばフリスビーで遊びたいけれども投げても持って帰ってこないから自分から取りに行ってしまうと、犬はキャッチして落とせば飼い主が取りに来てまた投げてくれると覚えてしまいます。そこは持って帰って来るよう誘導してあげて、持って帰ってきたら投げるけど、持って帰ってこないならもう投げない、というスタンスをしっかり伝えて遊び方を教えてあげれば、犬も理解してくれて一緒に楽しく遊んでくれるようになります。



かわいいから・かわいそうだから

これも無意識にある認識です。犬に対して何かをする時は、責任を持ってやることが重要です。場合によってはかわいそうだからと言ってやっている事は将来的にもっとかわいそうな事にもなる可能性もあり、最悪命に危険を及ぼすこともあります。

例えば、夕飯を食べている時に犬がかわいい・かわいそうだと思って、自分の食べている物をちょっとあげる。その時は嬉しそうに食べてくれて良かったけれども、その一回で犬はその食べ物の美味しさを知り、同じように振舞えばまたくれると思ってしまい、毎回食事の時におねだりをしたりヨダレを垂らして待ってしまいます。毎回あげればかわいそうでは無いのかもしれないけれども、日によっては食べられない物だったり、あげることが難しい状況の場合、ずーっと待ってももらえず、犬も期待ばかりをしてしまいます。その状況が悪化すれば見てない時にテーブルの上に乗り、食べ物を盗んだりして怒られてしまったりします。怒られるだけならまだ良いですが、一緒に犬にとって毒になる物を食べてしまうと大変危険。そういう風になるかもしれないと思えば、あげないで味を知らない方がお互い良いかもしれません。



一緒に寝る事も一緒です。「夜泣きをしていたから小さい頃から一緒に寝る事にしました」とよく聞きます。それは犬の一生を通じて毎晩一緒に寝るのであれば大丈夫なのかもしれませんが、もしペットホテルとかに預ける必要性があれば、一緒に寝ない方をおすすめします。

普段から一緒に寝てしまうと例え日中仕事で家を空けていても、犬は飼い主が夜一緒に寝てくれる事の安心感が当たり前になってしまい、分離不安を作るきっかけとなります。スカイラボでお預かりしている犬でも、やはり一緒に寝ている犬の方が分離不安の傾向が多く見られます。飼い主と離れる事にかなりのストレスを感じてしまう犬もいるので、不安感から数日食べない・水を飲まないというケースもあります。




犬は今を生きている、人間は未来図を作れる

犬は「今」をとても大事にする生き物で、遊びでも訓練でもその瞬間を一生懸命やり抜きます。それは犬のとても素晴らしいところです。

ただ、犬に出来ない事は将来の事を考える事。もちろん状況次第でちょっと先を予想できることもあります。例えばいつもドッグランに行く時間に犬を車に乗せると犬もその状況からドッグランに行けると思いウキウキしますが、1ヶ月先のことや来年何したいかは考えません。

一方人間(飼い主)はその犬のために将来の事を考える事も出来るし、目標を作ることが出来ます。

例えばフィオナは鳥猟犬になるため日々遊びながら訓練していますが、フィオナ本人は鳥猟犬になるとは思っていないでしょう。今レトリーブしてるおもちゃがのちに鳥をレトリーブする事になる事も知りません。盲導犬や警察犬もトレーニング初日からそれを目指してトレーニングしてるとは思わないと思います。飼い主が犬の長所と短所、性格を理解してちゃんとリードしてあげると、目指している物に一緒にたどり着く事ができます。

仕事する犬に限らず普段から目標を作ってそれに向けての訓練をするといいでしょう。例えば「犬と一緒にゆっくりとドッグカフェに行けるようにしたい」「ドッグランで落ち着いて過ごせるようにしたい」「一緒にキャンプへ行きたい」など。明確な目標があれば何をすれば良いかもハッキリします。例えばキャンプだと車に乗っても酔わないように慣れさせる、人がいない所でノーリードで遊びたいから呼び戻しがきくようにする、川でも遊びたいから泳ぎの練習する、火やその周辺にある物は危険だと教える、人間が犬からちょっと離れても不安にならずに落ち着いてられる、キャンプ場であれば他の人や犬に吠えない(反応しない)ようにする。

そういう風に事前にトレーニングすると最終的にお互いストレスが少なくなり、よりその瞬間を楽しめるようになります。


固定概念とステレオタイプの危険性

よく聞くのは「保護犬だから仕方がない」「こういう犬種だからこういう問題行動をとる」「去勢していないから」「頭が悪い犬なんです」「怖がりだから…」など。

そんな風に思ってしまうと犬はそんな犬になります。飼い主もその理由で犬の行動を正当化し、満足してしまうからです。

例えば、柴犬だから他の犬と遊べないと思ってしまえばそうなるでしょう。でも考えを変えて、そうならないように若いうちから他の犬と交流をして社会勉強をし、良い経験を積み重ねてあげると良いです。小さい頃からスカイラボに通っている柴犬は相手が超小型犬であろうと超大型犬であろうと、穏やかに同じ空間で過ごせますしとても上手に遊びます。 それは柴犬という犬種の特徴とその子の性格等を見て、その犬に合ったしつけや経験を積み重ねた結果です。もちろん血統やその犬の両親の性格にもよりますが、対外の問題は未然に防げます。

ただ残念ながら柴犬がどんなに良い子であっても他人に柴犬だから嫌がられることもあります。実際散歩代行でも柴犬を見ただけでUターンする人もいてとても残念に思いました。



飼い主は犬のアンバサダー

犬を迎えるという事は、その犬種だけではなく犬そのもののアンバサダーに飼い主がなるということです。たとえ自分が無駄吠えや飛びつきは友好的行動と分かって許していても、他人や犬が苦手な人から見るととても怖いものかもしれません。犬好きの飼い主であれば犬に慣れていない子供や大人が近寄って来たら犬の素晴らしさを知って欲しいと思う事もあるでしょう。逆にそこで怖い経験をさせてしまうと、その相手は犬が怖いと思ってしまうかもしれないですし、それはとても悲しいですよね。

もちろん犬だけでなく飼い主がマナーを守ることは犬のためにもなります。県内でせっかく犬OKの公園があるにも関わらず、犬のウンチを拾わない人がいて芝生が立ち入り禁止になり散歩しにくくなってしまいました。犬と暮らしやすい環境を作るのであれば、ただ単に言うだけでは無く自分の犬と一緒に行動に移すべきだと思います。

スカイラボのしつけの考え方(子犬からの場合)

スカイラボでは早い段階から子犬たちに物事を経験させ、犬種や性格を理解した上で犬社会と人間社会のルールを色々教えていく事を大事にしています。子犬はかわいくてたまらないかもしれませんが、犬のリーダーとして一緒に楽しみながら学んでいく姿勢が大事です。 早い段階で基礎を作ってあげると、将来いろいろな経験をしても崩れにくく、より安定感のある犬になります。

犬は成犬になるまでの最初の1〜2年をしっかり色々と教えてあげると、それ以降はしつけ等もいらずお互い穏やかに過ごせるようになります。何より問題が起きてから直すより、事前に防ぐ方がスムーズです。

グラフのように最初から色々教えていくと2歳を超える頃には特にしつけをする必要は基本的にありません。何より犬は人間と暮らすルールやマナーを覚えているので、自由度を高くしたりしても変な方向にはいかないのです。7-8歳位のしつけは老後の事を考え、室内でトイレが出来るようにしたり、オムツやスロープに慣れるトレーニングがちょっと入る感じです。



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