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犬のトレーナーがもし新たに犬を迎えることになったら何をする?

更新日:2021年4月20日


ドッグトレーナーが子犬を育てる

この度、スカイラボに新たな家族が加わりました。

生後50日ほどで迎えたフィオナ(Fiona)です!

アイルランドのラブラドールを父に持つ、フィールドタイプの黒ラブです。


これを機に、ドッグトレーナーとしてどのように子犬にしつけをして育てていくかレポートしていきたいと思います。これから犬を迎える方々、今犬を飼っている方々の参考になれば嬉しいです。


犬を迎える準備


犬を迎える前に、色々な準備が必要です。

必要な物は下記の通り:

・普段家で過ごす時のケージ

・トイレシーツ

いたずら防止トイレトレー(トイレシーツに合ったサイズの物)

・首輪(最初は安い布製の物で十分です)

・リード(ある程度丈夫な物がお勧めですが、犬の体格に合った物の方が良いです。

ロープの様なリードはお勧めしません)

・水とフードの容器一個ずつ(最初は重たいステンレス製がお勧めです。プラスチックの軽いものだとひっくり返して遊んだりフードを食べている時にボウルが動いて食べにくかったりします。)

・ドッグフード (ブリーダーやペットショップから貰わない場合)

・タオル(掃除などで使うのでいっぱいあると良い)

・子犬用のおもちゃ2-3個(コング製のおもちゃは壊れにくいので必ず1個はあった方が良いと思います。)

・動物病院の下調べ(健康診断やワクチンなどで必要になります)

・トイレを失敗した時のための掃除用スプレー(スカイラボではオレンジXを使ってます)

オプションあるいは後で買っても良い物

サークル ・犬用ベッド

そして重要なのが迎える日の次の日が連休かどうか。子犬を迎えた後の2日間はなるべく子犬に時間を割いてあげた方が良いです。この二日間は子犬に新しい環境に慣れさせる為やしつけの為ではなく、子犬自体の行動を把握する大事な時間です。トイレやご飯のタイミング、遊び方、何にどんなふうに興味を持つかなど、見てあげてください。



子犬を迎える 0日目


今回、フィオナは5時間かけて車で直接ブリーダーさんのところに引き取りに行くので、持っていった物は以下の通りです。

・運搬用ケージ

・トイレシーツ 5枚位

・ウンチ袋 + 匂わないウンチ袋

・水  2Lのペットボトル

・水の器

・タオル十枚位

・首輪とリード


今回は長時間の移動になるので子犬をケージに入れて移動しましたが、車で数分のところで2人で迎える場合は抱っこしても良いと思います。

タオルを持っていく理由は、子犬の頃は車酔いしやすいため、ヨダレが滝のように出る事もあり最悪吐いたりしてしまうので、体やケージを綺麗にするために使います。

必ずしも車酔いするわけではありませんが、タオルは何かとあると便利です。

首輪とリードは基本使いませんが、交通量が多い所で車から下ろしてトイレをさせる場合や体を拭く時に付けると安心です。


準備完了。

はやる気持ちを押さえつつ、ワクワクしながら安全運転でブリーダーの元へ


ブリーダーのところにに到着後、犬が育って来た環境を見る事が大事です。

清潔感、匂い、雰囲気、遊び場所、ブリーダーの人柄、親犬や他の犬の行動等を見ると良いでしょう。

ここで色々な犬がずーっと吠えてたりしていると、子犬にも影響します。到着後誰かきたよ!と犬が吠えるのは仕方ないですが、一旦落ち着いてもずっと吠えている時は要注意です。子犬は大人の犬から色々なことを学ぶので、ずっと吠えているような環境だと吠えやすい犬になってしまうこともあります。


今回はリッチフィールドさんの犬舎にお邪魔させて頂きましたが、犬たちが落ち着いて過ごしやすい犬舎で、スカイラボで真似したい部分がいっぱいありました。

最初に両親を紹介してくれました。母犬も父犬もとても穏やかで、子犬達は敷地内で走り回って楽しそうに過ごしていました。すでに巣立った子犬もいましたが、残りの2匹の黒の女の子から1匹をその場で選びました。選べないというのが正直な気持ちでしたが、フィオナの胸に白い毛がちょっと生えてるのが気に入り、決めました。


迎える子犬を決めた後、家の中に迎えてくださり、色々とお話をさせて頂きました。今回は狩猟の話で盛り上がりましたが、子犬のためにブリーダーに聞く事も準備した方が良いです。


・今何を食べていますか?

・一日何食ですか?

・大体何時頃に餌あげてますか?

・大体何時に寝る・起きますか? ・ワクチンは打ってますか?

・トイレは大体何回しますか?どこでしますか?

・トイレは大体何時ぐらいもしくはどいう時にしますか?(例えば食べた後や運動の後など)

・トイレは寝る前と起きてすぐしますか?


どんなサイクルで過ごしていたかを聞くと、連れて帰った時に子犬の生活リズムが分かるので良いです。

知らないとトイレを失敗したり空腹で吐いたりと、お互いストレスになってしまう事が多くなってしまいます。


今回は1日何回食べているかと何を食べているかとワクチンのことだけを聞き、それ以上は聞きませんでした。なぜならペットショップ買った場合や初めて犬を買う人は、なかなか聞く機会がないですから、その状況と同じように迎え入れました。


さて、契約も終わり無事に迎えてフィオナと家まで長いドライブ。

ほとんどの子犬にとっては初めてのドライブになるので、街中の運転やクネクネしている道では優しく運転してあげると良いです。高速道路に乗るとあまり酔わないので、例え下道で行ける距離でも高速があれば高速を選んだ方が良いでしょう。

車に乗ってから数分後、殆どの犬は環境の変化に驚いて鳴き始めますが、気にしないで運転を続けてください。なるべく構わないようにすれば、長くても10分くらい鳴きますが、だんだん落ち着いて静かになり寝てくれますので、なるべくそっとしておいてください。

長い時間静かにしていて、急に鳴きだしたり暴れ出したりしたらトイレかもしれないので、様子を見つつ休む場所を決めましよう。今回は4時間の運転で一回SAで外に出してあげました。

もっと長い運転の場合や暑い日は水をあげる事も大事です。



18:30頃 富山に入り、いつも行ってる動物病院に直行

本来であればワクチンを打つ場合、家に来てから1週間後あるいは1回目を接種していればそのワクチン証明書に書いてある2回目の日付に打つのですが、今回はまだワクチンを打ってなく仕事上毎日色々な犬が来る環境なので、特別に打ってもらいました。打ってもらう前に簡単な健康診断(体重測定、耳の中の確認、全体目視と皮膚の確認)なども実施。簡単な健康診断でも子犬の健康状態の確認だけでは無く、社会性を育てることにつながる上、獣医さんも子犬を見て今後の成長を見守れるので、今後問題あった場合より適正な判断ができます。例え問題が無くても早めに見てもらう事が良いでしょう。


帰宅後、車に積んでいた荷物を先に下ろし、最後にフィオナを車から出しました。長旅で疲れていましたが念のため家に入る前に敷地内で下ろしてあげて外でトイレをするのを促しました。2ヶ月ぐらいの子犬は、基本的に人から離れるのを嫌がるので、その特徴を生かしノーリードで自由にさせてあげました。周りに交通量が多い道路や危ない場所があれば、リードあるいは何らかの囲いで行動を制限した方が良いです。私たちの場合は周りが田んぼなのと、今の行動範囲は庭の中だけなので問題ないと判断しています。



トイレが終わり、だっこして家の中にあるケージに入れてあげてご飯と水をあげました。

ケージがおいてある場所は他の人や犬がいない部屋に置きます。来てすぐですが、ここからしつけの始まりです。

今まで兄弟や他の犬がいる環境で育ってきた子は一人になると寂しくなり鳴いたりしますが、

先述したドライブ中と同様、ある程度ほっといてあげると落ち着きます。今のうちに一人でいても大丈夫、という事を教える事が重要です。

静かになってから騒ぎ出したらトイレの可能性があるので、出来れば吠えていない時にケージから出してトイレに連れって行ってください。室内でする場合も最初はトイレをケージとは別の場所に置くと良いでしょう。

トイレを寝床と一緒に入れる方が楽ですが、後々トイレのしつけ問題に繋がるのでできるだけ別にしてください。平日仕事等で人が家にいない場合は仕方ありませんが、いる時は別にした方が良いです。フィオナの場合は最初から外でさせていますが、環境に応じて対応してください。そして寝る3時間前はお水を下げます。そうすれば基本的に寝る直前にトイレをすれば朝までしません。トイレのサイクルを作ってあげます。


フィオナが部屋で静かに過ごしている時ははそーっと覗いて様子を見たりします。子犬は寝るのが仕事です。必要な時以外に何度も起こさない方が良いです。



私たちも寝る時間になったので、フィオナの部屋に行き、例え寝ていても起こしてあげて外へ連れ出し、トイレを促します。最初は足元で走り回ったり靴を噛んでみたり、服の裾を引っ張ったりしてなかなかトイレをする気配はないかもしれませんが、ちょっと疲れて落ち着けばすぐしますので、最初は気長にあまり動かずじっと待っていてあげてください。ここで子犬の遊びに反応して歩き回ったり、声を掛けたり撫でたりすると、なかなかトイレはしません。できればトイレをした後に褒めながら構ってあげると、より良いです。トイレに出す時は出来るだけ遊びじゃない感じで出してあげて、トイレをしたらいっぱい遊んであげるとベストです。


トイレが終わりある程度遊んであげたらケージに戻してあげて消灯。

夜泣きはしますがひたすら無視をします。ここで構うと吠えたら構ってくれると思ってしまい、要求吠えに繋がるので、心を鬼にして無視しながらその子の吠え方を覚えるのも重要です。吠え方を覚えれば要求吠え(寂しい)、トイレの吠え、お腹すいたの吠え、と吠え方の特徴が分かってきます。


翌朝4時50分。フィオナが吠え始めました。しかも結構力強く吠えています。吠えの強さから多分トイレをしたい吠えか失敗して嫌がってる吠えと判断。

一旦落ち着いてから様子を見るとウンチをしてしまって吠えていたようです。ここは叱る必要も理由も無いので、急いで外に連れて行きトイレをさせました。 基本トイレの失敗は飼い主の問題で、今まで一定のルーティーンでトイレをして来た子を、突然自分のスケジュールに合わせるのは難しいことです。飼い主がその子犬を行動を把握して、スケジュールを飼い主側にだんだん合わせてもらっていく必要があります。


ただこれで分かったのはこのは朝4:30から5:00にウンチをする事。ブリーダーさんにいた時は何気に朝が早かったのでそういう風になったと思います。個人的にちょっと早いので、フードをあげるタイミングでトイレの時間を変えていきます。到着した日の夜は9時ぐらいにご飯をあげたので、次は7時位にあげて見ることにしました。

早く起きた分時間もあり、せっかくうんち とおしっこをしたので、室内で遊んだりおいでの練習をしたりして信頼関係をつくりました。おいでの練習というより子犬の人と一緒にいたい気持ちを踏まえて、あえてちょっと離れてた距離からフィオナおいでと言うと、ほぼ100%の確率でできます。足元にきたら毎回いっぱい撫でて褒めてあげると、呼ばれて近くまで行くと褒めてくれると思い、おいでが上手にできるようになります。これで、来てすぐにトイレの場所とおいでを楽しく教えていきます。 続きはこちら



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