top of page

検索結果!

「」に対する検索結果が52件見つかりました

  • レトリバーは6種類存在!

    4月17日にレトリーバー限定のイベント「レトギャザー」を開催する予定ですが、そもそもレトリバーとは何か?どう言う犬なのか?をご紹介します。 レトリバーの原点は、鳥猟犬として猟師の手伝いするために生まれた犬達です。 この「鳥猟犬」は日本の猟犬に多い動物と戦うことはしません。 猟場で猟師の為に鳥を見つけたり、撃ち落とされた鳥を回収(レトリーブ)したりすることが仕事で、猟師の右腕のような存在です。 その仕事内容から「レトリバー(Retriever)」回収役という名前が付きました。 6種類のレトリーバーが存在する 1.ゴールデン・レトリバー 2.ラブラドール・レトリバー 3.フラットコーテッド・レトリバー 4.チェサピーク・ベイ・レトリバー ラブラドールより分厚いダブルコートのおかげで真冬の冷たい川や湖でも大丈夫。 カも猟に一番最適と言われるレトリバーです。 5.ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリバー レトリバーの中で一番小柄で変わった特技を持っている犬種です。 名前にダック・トーリングと入ってますが、ダックは鴨、トーリングはおびき寄せるという意味です。 水辺で遊んでいる楽しそうな姿を鴨に見せておびき寄せることで猟を手伝います。 6.カーリーコーテッド・レトリバー 最も古いレトリバー種と言われていて、歴史もはっきりとはしていません。 ただ、元となる犬種は絶滅したイングリッシュ・ウォーター・スパニエルとレトリービング・セターではないかと言われています。 レトリバーの共通点は優しい口の力。 撃ち落とした鳥を無傷で優しく運べるのが特徴で、訓練すれば生卵を壊さず持つこともできます。 その他にも優れた運動能力と泳ぎが得意なのが共通点ですが、同じレトリバーでありながらその特性が違うので、接し方やしつけ方が変わってきます。 次回のブログにはレトギャザーに参加する予定のゴールデン、ラブラドール、フラットコーテッドの歴史から持ち味まで色々と紹介します。

  • スカイラボpresentsレトギャザーin富山!

    スカイラボを立ち上げてから早いもので3年目を迎える今年。 おかげさまでたくさんの方にご利用いただき、スカイをはじめとする黒ラブ5頭が看板犬ということもあり、多くのレトリーバーにご利用いただいています。 同じ犬種の飼い主同士、犬同士が交流をしたり情報交換をする場があったらきっと楽しい。 そんな思いで、4月17日に「スカイラボpresentsレトギャザーin富山!」を開催いたします。 レトギャザーへの思い 犬のお預かりやトレーニングを通して色々な犬に出会いますが、同じ犬種を飼っていると似たような悩みがあったり、遊び方のツボが似ているため好きなアクティビティが一緒だったりします。 同じ犬種同士の集まりがあったら、一緒に楽しんでいることやお悩み、行きつけの遊びスポットなど飼い主同士は情報交換をしながら犬たちも遊んで楽しめるはず。 いつかそんなイベントを開催したい、という思いを一昨年くらいから話し合ってきました。 昨年の4月に移転をした際、コロナが落ち着いたらまずはレトリバーのイベントを開催しよう、そう決めていました。 ラブラドール、フラット、ゴールデン…色々なレトがパピーからシニアまで集まって、飼い主もレトも楽しんでもらう、そんなイベントにしたいと思っています。 レトギャザーはレトと飼い主のための企画満載! 会場の広さや安全性、コロナ感染予防も考慮し、限定組数にご参加いただくレトギャザー。 レトも飼い主も楽しめるイベントの内容をご紹介します。 ◆何回できるかな?Let's ハウス! 30秒でクレートに何回出入りできるのかチャレンジ! ハウスできた回数が一番多かったレトにはミニプレゼントが。 参加賞もあります。 ◆スカイラボ初めての企画!チャリティ・ラッフル 1枚200円のラッフル券(抽選券)をご購入いただき、 レトギャザーの最後に行う抽選会でプレゼントが当たります。 抽選券は何枚でも購入可能です。 チケット代金としていただいたお金は、今回レトリーバーの集まりなので全て日本盲導犬協会に寄付をします。 こんなプレゼントが当たります! 【Orijen】オリジン オリジナル5.9kg 、オリジンパピーラージ5.9kg スカイラボでも販売しているドッグフード、オリジン。 全年齢対応のオリジナルの5.9kgと大型犬パピー用のパピーラージ5.9kgです。 【Blissful Dogs】犬用クリームセット 米国のハンドメイドケア用品、Blissful Dogsから。 虫除けクリームと鼻用クリームのセットです。 ※シャンプーなどに変更の可能性もあります。 【リッチェル】こぼれにくいドッグウォーターボウル1000 「ひっくり返っても、横ズレしても、ガブガブ飲んでも、水がこぼれにくい構造」のウォーターボウル。 水で遊んでしまうレトにもぴったり! 【スカイラボ】ペットホテル利用券3泊分 大型犬3泊分の利用券をプレゼント! 1泊ずつでもご利用いただけます。 !!SECRET!! 【シークレット】 近日中に発表予定。密かにスカイたちがテスト中です。どうぞお楽しみに! ◆いつでもなんでもレト相談 トレーナーのマクニコルがしつけのことからフードのこと、健康面などいつでもご相談に乗ります。 お気軽にお声がけください。 ◆レトギャザー記念撮影 最後に全員で集合写真! イベント概要 ===================== ・日時:4月17日(土)10時〜12時(受付は9時半から) ・場所:ドッグパーク福光(http://dogpark-f.com/) 富山県南砺市宗守555(福光産業敷地内) ・持ち物:リード、1年以内のワクチンと狂犬病接種の証明書、マスク ・参加費:1000円/1組(7歳以上のシニアレトは無料) ・参加申し込みはこちら→https://www.skye-labo.com/event-details/RetoGather/form ※ドッグランの利用に際し、ドッグパーク福光HPに記載されている利用規約のご確認をお願い致します(5ヶ月未満のパピーはスカイラボへご相談ください) ※当イベントは、政府ならびに各自治体より発表される新型コロナウイルス感染症拡大防止のガイドラインにのっとって開催をいたします。今後の感染拡大状況によっては急遽中止や延期、内容の変更などがございますことをご了承ください。 =====================

  • ドッグトレーナーが子犬を育てるPT6(最終回)

    犬のまだ知らない才能を開花させるきっかけ作り 子犬の時にちゃんと社会性を伸ばしてあげる事で、物事に対して落ち着いて対応ができたり、どんな環境でも適応できるようになったり、性格も穏やかな方向に変わっていきます。社会性を身につけるは人間の社会に慣れさせるのも大事ですが、犬の社会も同時に経験させてあげる必要があります。どちらかに偏ってしまうとバランスが崩れ、経験の少ない方が苦手になるケースも多いです。 例えば、普段街中で散歩をして室内で飼っている犬は、人には友好的に接しますが、犬を見た瞬間吠え出したり怖がったりしたりすることがあります。反対に普段は人があまりいないところに住んでいて、ドッグランに毎週行っている子はどんな犬が来ても落ち着いて対応ができるものの、初めて会う人に警戒してしまう事もあります。 もし田舎に住んでいて今後犬を連れて街中に行くつもりが無くても、若いうちに何回か経験させてあげると良いでしょう。ドッグランも将来使うつもりが無くても、子犬の時に数回連れて行ってあげることで犬社会を学ぶことができます。ドッグランデビューや他の子と遊ばせ始めるのはなるべく子犬の時にすることをおすすめします。なぜなら、子犬の時は子犬特有の匂いがするので、それのおかげで子犬は守られて、他の犬は「まだ子犬だから」と多めに見てくれる事が多いです。普段犬同士のマナーに厳しい犬でも、子犬だったら怒らず逆に面倒を見て遊んでくれることもあります。人間でいうと免許取立ての新人ドライバーが若葉マークをつけているのと同じ感覚です。目の前を走っていたらいつも以上に車間を開けてあげたり、右折で戸惑っていてもゆっくり待ってあげて応援したりします。 ただ、犬社会も人間社会と同様に、たまに意地悪をしたり子犬だと分からず対応したりする犬もいますので、初めてドッグランに行く時は入る前に各飼い主に「パピーで初めてなんですけど入れても大丈夫ですか?」と確認すると安心です。 子犬の時期はやった事のない事をどんどん楽しく経験させていく事が大事な時期です。色んなところに連れ出してあげましょう。 将来何を一緒に経験したいのかを思い描いて、自分と愛犬のやりたい事リストを作るといいです。 フィオナは将来、犬と人に優しく、一緒に自然の中で自由に遊んでスカイたちと一緒に川で泳がせたいですし、今後鳥猟犬にも挑戦するので以下の様なリストを作ってみました。 フィオナに経験させたい事リスト 近所での散歩 ✔ 川遊び ✔ 小型犬や超大型犬と一緒に遊ぶ ✔ 車でドライブ ✔ 花火 ✔︎ 雷 ✔ スターターピストルの音 ✔ 色んな人に触ってもらう(子供から高齢者)△ 猫との遭遇 ✔ 森の中で散歩と遊び ✔︎ 山登り ✔︎ 海で遊ぶ 自転車に乗ってる人とすれ違う ✔︎ バイクに乗ってる人に遭遇する ✔︎ 2回目のホームセンターで一緒に買い物 ✔︎ 近くのコンビニで人間観察 ✔︎ 郵便局でバイクに乗った配達員の出入りや人間観察 ✔︎ 消防署や警察署でサイレンに慣れさせる ✔︎ 大通り沿いでの散歩 ✔︎ 踏切や駅周辺で散歩 ✔︎ 飛行場近辺で散歩 ドッグラン ✔︎ ペットホテルでお泊まり経験 親友や親戚の家に訪ねる ✔経験済みで問題ない(9月時点) ✔︎経験済みで問題ない(12月時点) △経験ずみだが状況を変えながらもっと経験させたい ▲経験済みだがちょっと苦手 ✖️経験したが苦手もしくは問題あり こうやってリスト化すると9月時点ではフィオナは自然の中の遊びや犬との交流が多いものの、人や人工物の経験が少ないのが分かりますね。次は大通り散歩や駅周辺散歩に挑戦してみる事にします。 一つ一つの項目にはそれぞれ理由があって入れています。例えば花火、雷は確実に毎年経験する物で、早い段階から音に慣れさせると、怖がらず例え真上で花火が上がっても動じません。ブログでも花火に慣れさせる方法を書いていますのでどうぞ参考にしてください。 スターターピストルも音関係ですが、狩猟に出た時に散弾銃の音にびっくりしない様に破裂音に慣れさせるのが目的です。 コンビニや郵便局で人間観察は、幅広い年齢、格好、見た目、国籍の人たちが行き交うからです。犬は飼い主以外の人を人として最初は理解していません。そのため、普段は吠えないのに腰が90度に曲がったおばあちゃんや車椅子に乗った人を見かけると激しく吠え始めて気まずい経験される方も多いと思います。それは犬が、その人が何者かが理解できず警戒して吠えてしまっているからです。なるべく多くの人を見て学ばせる事が必要です。その中に犬好きな人がいたら触ってもらう事も大事です。 郵便局で観察する理由はもう一つあります。それは配達員とそのバイクに慣れさせる事です。 普段から郵便屋さんが家に来てポストに郵便物を投函していくと思いますが、犬からしてみれば独特のバイクの音でサッと来て、カンという投函する音をさせてからすぐ去ってしまうので、誰が何をしに来たのかが確認できず警戒して吠えたりします。それをなくすために一番出入りが多い郵便局で、その音の元となるバイクと配達員に慣れさせるために観察させます。配達員がどういう人で危害を加えないと分かれば気にしません。もちろん犬好きの配達員に撫でてもらうとより効果的です。 ここで重要なのは苦手だから避けるのではなく、苦手だからどんどん経験させていき大丈夫だと思わせてあげる事です。怖がっているから抱っこをしたり庇ってしまうと、犬はそれが本当に怖い物だと認識してより恐怖心を持ってしまいます。たまに音に敏感な子がトレーニングで来ますが、飼い主は音に敏感だからなるべくびっくりさせない様に配慮したりされていました。それは恐怖心をさらに大きくさせてしまっている事と同じなのです。スカイラボでその子を預かってからあえて物を落としたり、急に手を叩いたり、大きな音を鳴らして大きな音が鳴っても何も起こらないない事、むしろ楽しい事だと教えます。最初は飛び上がるほどびっくりしていましたが一緒に笑って撫でてあげて、楽しい雰囲気を出してあげれば、だんだんびっくりしなくなり落ち着けるようになりました。 最終的には大きな音にも反応しなくなりましたが、内心びっくりするところが可愛かったのでちょっと複雑でした。。 色々経験させるのはとても大事なことですが、まだ子犬って言う事をお忘れないように。 例えば川遊びをする時水が冷たいと成犬に比べて体が冷えやすいので、例え楽しそうでも体の震えが始まったら一旦休憩させてください。 犬種にもよりますが、ラブラドールの子犬にはアジリティや何度も飛び降りたりする激しい運動はさせない様にしましょう。14ヶ月までは関節の成長が完璧に終わらないと言われているのでそれまで関節に衝撃が多い激しい運動は頻繁にさせない方が良いと言われてます。 トレーナーに相談 もし飼い方に不安を持っている場合やしつけが上手く行ってない場合は、癖になる前に早めに一度トレーナーに相談する事をお勧めいたします。その場合その犬の性格、犬種、どう飼って行きたいか次第でトレーナーを選ぶと良いでしょう。 例えばラブラドールで普通に家庭犬として子供たちと遊んで、週末は思い切りアウトドアを楽しむ場合は、警察犬の訓練所は不向きな場合があります。スカイラボでも何人かレトリーバーを子犬の頃警察犬の訓練士に預けた方がいらっしゃいました。レトリーバーの明るい性格が厳しい訓練によりすごく暗くなってしまって、何も興味を持たなくなり、感情がとてもフラットになってしまった子がいました。その時は、訓練士にあまり褒めるなと言われてそれを守ってきてしまった分、犬にとって何もかもモノトーンになってしまったのです。ロナを例に遊び方と褒め方を伝えたら、思わず飼い主がびっくりしながらこんなにテンション高くしかもわちゃわちゃに褒めて良いんですかと質問されました。遊びは楽しくないと犬もモチベーションが上がらないので、目一杯褒めて、いっぱい子犬らしく遊んであげましょう。今までおもちゃにも興味が無かった子がロナの遊び方や嬉しそうに褒められるのを見ていたら、自然と自分から飼い主と遊ぶ様になりました。今は雪山を一緒に駆け抜けたり、湖で一緒に泳いだりしてとても楽しそうにしているようで、何より犬も、犬を見つめるご家族もとても明るくなったように思います。 他にも飴と鞭の訓練が厳しすぎて犬自身で考えて行動が出来なくなり、人がちゃんと一つ一つ指示しないと動けないようになってしまったレトリーバーもいました。指示で動く子はとてもお利口と思いがちですが逆にちゃんとした指示が無いと混乱して動けなくなってしまい、ドッグランでは全く遊べなかったり引っ張る箇所を修正しても指示が無い限りすぐ忘れて引っ張り出したりしてしまいます。お預かりしたその犬は勘の悪い犬と思われてしまっていたのですが、トレーナーとして観察してみるととても頭の良い子なのに若い頃警察犬訓練所の厳しいトレーニング全く合わなくて、考えられなくさせてしまったという印象でした。実際に問題行動が何一つ改善されていないのに訓練士の前ではとても良い子。私がお散歩をすると「訓練士現象」が出てきてしまっていました。「訓練士現象」は幼少期経験した、以前もお話ししたおやつを使った訓練の仕方が定着してしまって、数年経った今でも、おやつを使わないトレーナーでもおやつを期待してしまうという現象です。それも訓練士にしか見せない行動。すなわち家族が散歩すると好き放題で引っ張りますが、訓練士が散歩すると見返りにオヤツを貰うのが前提で上手に歩いている感じです。ただそこで貰えないとわかると、この人は知っている訓練士とちょっと違う…と思い引っ張り出す、もしくは散歩中おやつが欲しくてやたらと手を舐めたり甘噛みしてきたりします。 そうなるとある程度条件が揃わないと落ち着いて過ごすことができない犬になり、なかなか穏やかに過ごしたり言う事を聞くことがてできなくなります。 スカイラボとしては、特に子犬の時期は基本的になるべく家族でしつけを頑張ってもらう事をお勧めします。もちろん、それができるようスカイラボとしても無料しつけ相談や飼い主と一緒に行う散歩のレッスン、随時LINEでご相談いただいたりなどサポートしています。子犬の時期は飼い主と犬にとって、信頼関係を作り上げるとても大事な時期なので、よほどの事が無い限り家で犬と向き合いしつけをやっていくことが将来的に良いことで一番効果的な訓練になります。 例えば甘噛み、飛びつき、無駄吠え、散歩の引っ張り、トレーナーと一緒でも良いので飼い主もしつけをしないと意味がありません。もちろんスカイラボで預かって1日で修正することも出来ますが、それはスカイラボとトレーナーの間で直った事で、家に帰ったらまた問題行動が始まる可能性があります。その理由としては飼い主や家族自信が接し方を変えないと、犬も変わらないからです。端的に言うと家では無意識でも問題行動が許されているからやってしまう、トレーナーの所ではやっても意味がない(無駄吠えをしても反応がない、飛びついても構ってくれないなど)からやらないの違いです。 甘噛み、飛びつきのしつけ方法はPt3に記載されていますので読んでみてください。 一方、習慣を変えてあげる必要のあるトイレの問題や、仕事やスケジュールの関係でなかなか改善することが難しい場合は、スカイラボで短くて2日から長くても7日ほどお預かりのトレーニングもしています。お預かり中トイレのタイミングや仕方、問題行動の改善へのベース作りをして、飼い主がして欲しい時間帯にトイレができるようにしたり、問題行動を改善へと持っていきます。 時々、子犬の時にやりたい放題させてしまった結果、反抗期や1歳の頃にトレーナーに2~3ヶ月預けることになった事例を見かけますが、結果的には同じようにトレーナーの元では良い子だが家に帰って数日後元に戻ったというケースが痛いほどあります。ビジネス的な面でもトレーナーからすると子犬は一番教えやすく癖がさほど無いので扱いやすい。そして劇的に変わってくれる可能性があるので、長く預けても変わった姿を見せれば無駄では無かった、思ってもらえる可能性が高いです。長く預けてもらえば収入に繋がりますから、数ヶ月の長期の預かりを提案されてしまうこともあります。 そもそも子犬の時期は犬にとっても飼い主にとっても、とても大切な時間なので長く預けない方が良いのです。親犬からの遺伝、家に来る前の環境、健康状態以外からくる問題行動は、飼い主の行動や接し方に起因することが多いですから、飼い主を含む犬に関わる人が行動を変えない限り犬も変わりません。 犬の世界を広げる パピーの頃に社会性を身につけさせてあげて同時にルールも教えてあげると、犬ができることが増えて世界が広がります。パピーの頃に教えていないと成犬になってから問題になる事も多く、そこから直すのはパピーに比べると大変です。犬は可愛いししつけするのがかわいそうと思って何でも自由にさせてしまうと、最終的にかわいそうな思いをするのは犬です。犬は色々教えてあげて体験させてあげれば、グングン世界が広がります。そのためにはたまに心を鬼にする必要もあり、時間をかけてどんどん挑戦させる事が必要です。 例えば、初めての散歩に行こうと思ったら子犬が怖がって動かないしかわいそうだから散歩に連れて行かないという選択をする人もいると思います。そうすると、犬はずっと外の世界が怖いままで何処に連れて行くにもストレスを感じてしまいます。それは犬にとってはもちろんですが飼い主自身もとっても一緒にできることが減ってしまいます。もしそこで時間を掛けてゆっくり克服させて散歩に行けるようになれば、新たな世界と可能性が広がります。 そして、「犬が怖がっている」の逆のパターンもあります。飼い主が心配、または不安で新しいことに挑戦させられないケースです。吠えるかもしれないから人がいるところには連れて行かない、他の犬が苦手そうだからドッグランに行ったら喧嘩になるかもしれない、といったことです。その心配や不安は犬にも伝わってしまいます。少しでも不安を取り除けるよう、相談したり複数人で犬を見たり、小さいことから少しずつチャレンジするのも方法です。 犬は無限の可能性を秘めています。もちろん、成犬になってから、シニアになってからもあらゆることに挑戦できます。挑戦させてあげたい、将来これを一緒にやりたい、楽しい、などの飼い主の気持ちは犬に伝わって、犬も頑張ろうという気持ちになります。 犬との関係性がしっかりできて、犬もやっていいことと悪いことを理解してくれれば、犬の自由度を高めることができます。スカイラボでもトレーニングに関しては2歳(成犬)になるまではストイックですが、それ以降はもう全部教えたので基本的に自由です。ただ最低限のルールは守っています(おやつは基本的になし、極力一緒に寝ないで夜はそれぞれケージ、ソファーに乗る時は許可制、先住犬が優先など)。そしてシニアになる頃には残りの犬生を制限なく楽しんでもらいます。今までおやつや人間の食べ物をあげてこなくてもシニア、ハイシニアになった頃にはあげても良いと思います。今まで以上にいっぱい甘えてもらって、今まで同様一緒にいる時間を大切にする事が一番大事ですから。

  • 車移動の安全対策

    安全運転でも、運転に自信があっても事故は突然に起こり得ます。 今は全席シートベルト着用やチャイルドシートの義務化等で安全対策がより厳しくなっていますが、国内では犬の安全対策は義務化されていません。 他の国ー特にイギリスは犬を車に載せる時、ちゃんと固定しないと違反になります。 何より愛犬の命に関わる事なので、万が一の場合に備えておく事が安心に繋がると思うので一度是非ご検討ください。 違反行為 1.運転中犬や猫を運転手の膝に載せる行為は違反となります(道路交通法第55条 2項)。 2.運転中犬が車から顔を出すのも駄目なんです(道路交通法 第4章 第1節)スカイ達もよく顔を出してました💦 一般的におすすめされていない事 1.犬を助手席に乗せる 運転の妨げだけではなく万が一事故にあった場合、最近の車は助手席にもエアーバッグが搭載されているので、そのエアーバッグによる怪我が多発しています。 2.後部座席に未固定で犬を乗せる これも運転の妨げになる可能性があり、寂しくなると前に来たがる子は特に固定が必要です。万が一事故が起こってそれが正面衝突だった場合、犬は前に投げ出され車外へ放り投げられたり、前に座っている人に飛んで来ます。大型犬ですと約30kgの犬が時速60km以上で後ろからぶつかって来る事を想像してみてください。 実際に今年の3月、アメリカでフレンチブルドッグ2匹を乗せた車が事故に遭いました。2匹とも車から放り出され、1匹はその場で亡くなり、もう1匹は事故による衝撃と恐怖で脱走して5日間行方不明でしたがその後事故に遭い、亡くなったという痛ましいニュース(英語)が最近ありました。 3..クレートやケージを未固定で後部座席に置く これも衝突事故にあった場合飛ばされてしまいます。固定していても、物によってはクレートやケージを破壊して犬が飛ばされる事もあるようです。 4.後部座席や荷台に未固定でクレート・ケージを重ねて犬を収納する。 これはとても危険であり、事故に関係なく怪我をする可能性があります。不安定な分車酔いしたり、急ブレーキや急カーブでクレートが崩れ落ちたり、夏場はエアコンの空気が回らなくなり熱中症になる犬もいます。 ちなみに動物取扱責任者向けに、法改正で犬が必要とするケージの広さが広くなりました(とても良い事だと思います)。私たちが飼っている5頭をもし個別のケージで運搬するとなれば、ハイエースでギリギリ入るかなのレベルです。 5.セダンの車のトランク(窓なし) 閉じたトランクの中が真っ暗になり何も見えない状況に犬を入れることになります。色々な音がしたり、車が止まったり発進したりすると、犬にとってとてもストレスで車酔いもしやすくなります。そして空調システムが無かったり、車内から様子を伺えないのでおすすめしません。 もし後ろから追突された場合セダンのトランクはクランプルゾーンに値するため衝撃を吸収します。エンジンルーム同様潰れやすくなっていますので尚更おすすめできません。 犬と人の命を守るハーネス 以下のハーネスは衝突試験による各国*の安全性基準を満たしています。 さらに厳しいと言われてるCPS認証を受けているハーネスを紹介します。 *オーストラリア/ヨーロッパ/アメリカ SleepypodスリーピーポッドClickit Sport CPS認証 信頼と安全性が高いメーカーでソフトクレートもCPS認証の物もあります。 大型犬や中型犬に最適です。 EzyDogイージードッグ ドライブハーネス CPS認証はありませんがイギリスとアメリカでのテストは合格。日本でも知られているブランドなので安心です。ただ首の短い犬には不向きです。 Ruffwearラフウェア ロードアップハーネス 犬の大手アウトドアメーカーの検証済みハーネスです。 価格も他より安く日本ではモンベルが販売してるのでサポートも安心。 Sleepypodの次におすすめします。 Allsafe Harness(アウディ純正品としても販売) ドイツ製のAllsafeハーネスも安全性に自信があり独自のブランドとして販売されていますが、日本ではアウディの純正品として販売。ハーネスからシートベルトに繋ぐコネクターは同封されていますが、ハーネスを直接シートベルトにつなげた方が安全であることが検証結果で判明しています。 その他 EzyDog シートベルト用リード 直接装着出来て、長さの調節も出来るので簡単・便利です。 ※ボルボなど一部の外国車等には装着ができません。 ペット用ドライブシート(防水) メーカーは違いますがスカイラボでも愛用してる商品です。特に水遊びが好きな犬やアウトドア派はおすすめです。 ベルトバックルを通せる穴もありますのでハーネスと併用できます。 ※シートベルト用リードが付属していますが。強度等の問題で使用はおすすめしません。 最後に今現在一番安全と言われてるハーネスです。日本では販売していませんが、個人的に違和感のあり過ぎる商品です… ZuGoPet Dog Harness 一応小型犬向けですが、背もたれに貼り付けられて犬はどういう気持ちなんだろうと思う商品ですね… もし大型犬用のが出て買う事になったら、5匹載せるために7人乗りの車が必要に! 日本ではまだ義務化されていませんが、そう遠くは無いと思いますのでご参考までに今回のブログを書きました。 買っておけば良かった、より買っておいて良かった、の方が犬たちにとっても私たちにとってもいいですよね。 犬たちとのドライブが安全なものになりますように。

  • ドッグトレーナー が子犬を育てるPt5

    今回のブログではフィオナは3ヶ月になったところです。今回はフィオナの初散歩について書きたいと思います。 その前に3ヶ月のフィオナについて。トイレは早い段階から決まった時間にするようになり、甘噛み・飛びつき・無駄吠え対策も迎えてからすぐ対応したので1週間ぐらいでおさまりました。 フィオナが3ヶ月になるまでに暮らしの中で「おいで」と「お座り」と「待て」を教えてきました。これからはその3つのコマンドが軸となっていきます。加えてこの3つは犬の暮らす中でとても重要なコマンドで、時には命を守るコマンドでもあるので、まだ教えてない方は早めに教えてあげてください。 ワクチンと散歩 3ヶ月といえば一般的に2回目のワクチンを接種する頃で、そこから散歩に行けるようになります。動物病院にもよってはワクチンを3回打つ所もあったり、更には狂犬病を打たないと散歩に行けませんという所もあり、最終的には生後5ヶ月まで散歩は駄目と言われる方もいらっしゃいます。散歩は社会勉強の場です。スカイラボではなるべく早く社会性を身につけるため3回打つ必要があっても2回目以降で散歩デビューしても良いと考えています。これに関してはアメリカの獣医師が世界の獣医に向けてオープンレター(英語)として理由を告げていますので是非一度読んでみてほしいのですが、ワクチンなどで防げる病気で亡くなる犬の数よりも社会性を身に付けていなくて起こる問題行動によって殺処分される犬の数の方が圧倒的に多いそうです。また、お散歩にまだ行けない時期でも抱っこをして大通りを歩いて車や人に慣れさせたり、ペット可のホームセンターなどに連れて行って、社会勉強をさせると良いでしょう。 フィオナは今回10種混合ワクチンを打ちました。ワクチンは2種から11種まで選べますが今後川や海に入る場合は8種以上がおすすめです。ワクチンの種類は犬種、環境やライフスタイルに合わせて適切なものを打つと良いでしょう。ラブラドールの場合は基本的に水が好きなので8種以上をお勧めしますが、基本家の中で飼って散歩だけにいく子は5〜7種がおすすめです。もちろん数字が多い分費用もかかるのでほとんど家の中で飼っている方は少なめでも良いと思います。 初散歩の為の準備 初めての散歩はお互いワクワクドキドキですね。 子犬にとっては初めて自分の足で新たな世界を切り開く時でもあります。今までは家の中や庭を中心に過ごしていましたが、散歩を始める事によりその世界がドンドン広がって行きます。 見た事のない物、聞いた事のない音や嗅いだ事のない匂いがいっぱいで、無我夢中で散歩してくれる子もいれば、怖がって腰が引ける子もいます。その反応は実際に散歩に出てみないと分からないのですが、意外な物にびっくりする事もあります。ここは社会性を伸ばすだけではなく飼い主との信頼関係作りやコミュニケーションの為の大事な時間ですので、大切にしてあげてください。 まず、散歩に出る前に散歩に必要な首輪とリードを準備しておきましょう。ここでハーネスや伸縮リードを最初から使ってしまうと引っ張り癖に繋がりかねないので注意してください。ただ、フレンチブルドッグなどの鼻ぺちゃ系の犬や、ケンネルコフや気管の病気を持っている子は逆にハーネスを使ってください。 ハーネスをおすすめしない理由は大きく5つあります。 1.引っ張り癖に繋がりやすい ハーネスは元々引っ張るために作られた物で犬ぞりや犬用カートでよく使われています。そのため犬に負担は掛かりにくいのですが、お散歩の練習の際はそれが反対に犬を自由にさせてしまいます。基本的にハーネスは散歩が上手になってから使った方が良いです。 2.リードでの細かい指示が伝わらない 後ほど動画でも出て来ますが、散歩の時はリードで指示する事が多いです。馬の手綱のように微調整しながら行きたい方向へ促したり、リードを通じてお座りの指示など結構細かく指示をします。ハーネスと首輪を比べると、同じようにお座りの指示をリードを通して伝えても、ハーネスの場合は指示がハーネスの中で分散してしまい伝わりません。 3.拾い食いを止められない ハーネスの構造上、拾い食いを止めるのは難しいです。特に大型犬となると犬の体重対腕の筋肉になるので散歩が大変になります。 4.散歩中取れる可能性がある ハーネスの種類によりますが、犬の引っ張り方によって、するんと脱げてしてまう可能性があります。特に犬が後ろ向きに引っ張った時が一番抜けやすいので、大通り沿いなど車が多いところで抜けてしまうと危険です。 5.サイズの調整が難しい サイズが合わない大きいハーネスだと抜けてしまう事もありますが、反対に小さい、もしくは素材や設計がその犬に合わないとハーネスが擦れて出血したり毛が抜けてしまったりします。それに気づかず散歩に行こうとした時、犬はハーネスが痛いので拒絶したり、付ける時に噛まれたりするケースもあります。 伸縮リードをおすすめしない理由 1.散歩の時に歩く位置を教えにくい 最初から自由に行きたいところへ散歩に行ってしまうとそれが散歩だと思い、後で修正するのが大変になります。基本的に犬は先へ行きたがるので、それを許してしまうと犬が飼い主を散歩していると思い込んでしまい関係性が複雑になり、散歩も犬が行きたい方向へ行けなければ座り込んだり寝そべったりして抵抗したり、物凄い力で引っ張ったりして散歩がお互い楽しくなくなります。(伸縮リードが伸び切った状態で引っ張られると短く持つより何倍もの力がかかるので大型犬には向きません) 2.安全性が普通のリードより衰える 指がボタンに当たって間違ってリードが伸びてしまったりして、ひやっとする場面もあると思います。伸ばし切っている状態ではすぐ短く出来ないのも危ない所です。私が東京にいた頃、数メートル前でトイプードルを散歩していた女性が伸縮リードを2〜3m伸ばした状態で歩いていました。すると後ろから自転車が追い越して来て犬と飼い主さんの間を通ってしまい、リードが自転車に絡まって犬が吸い込まれるように自転車に引かれてしまいました。幸い命に別状は無かったのですが、トイプードルは足を骨折する怪我を負いました。その時自転車に乗っていた人はリードに気づかなかったと話していて、状況によっては細いリードが見えなくなってしまうのか…と突然の事故に心が痛みました。 ただ伸縮リードは、どうしても座り込んでしまう犬に対しては有効な道具でもあります。何より公園など広い場所で遊ぶ時に使うのには向いているので一つ持っていてもいいかもしれません。 伸縮リードを遊び専用にすれば、犬はリードの区別が出来るので、散歩なのか遊びなのか切り替えをすることができます。 散歩でのお座りが鍵 さあこれからフィオナとの初散歩です。まず散歩に行く前にリードを通しておすわりの指示を教えてあげましょう。 散歩中のお座りのコマンドはとても大事ですので、散歩に出る前に教えてあげた方が良いです。おすわりはただ座るだけではなく犬を落ち着かせる効果があり、引っ張りが酷くなって来た時、あるいは酷くなりそうな時に一度リセットさせる為におすわりをさせると落ち着きます。車や自転車が近くを通る場合や横断歩道を渡る時など、念のためお座りをさせてあげると落ち着くことができ、安全面でも安心です。 まず立っている状態でリードを優しくゆっくり一定の力で上にあげます。そこで子犬は違和感を感じて座ってくれるかもしれません。座ったらリードを緩めて、座った状態を保ったまま撫でて褒めてあげてください。もし撫でようとした時にまた立ち上がったら、もう一度優しく一定の力で上に引っ張り、座らせてから座った状態を褒めます。座った状態で褒められるまで繰り返し練習してください。 もし上にあげても座らない場合はお座りと言って座らして褒めてください。上に引っ張って前足が浮いたら引っ張りすぎの証拠ですので緩めてあげましょう。ここは力技でお座りをさせるのではなく、上に引っ張る感触=お座りのコマンドであることをしっかり教えてあげます。 それを数回繰り返してできるようになったら今度はちょっと歩いてからリードでおすわりのコマンドを伝えましょう。お座りしたら毎回褒める事を忘れずに! ここで止まったらお座りを癖付けると、横断歩道で待っている間座ってくれたり、ウンチを拾う時座って待ってくれたり、道端で友人と話している時落ち着いて終わるまで座って待っていてくれたりしてくれるので、止まったら指示を出さなくても自然と座るように練習するとより良いです。 リードは力強く勢い良く引っ張ったりして使う物ではありません。特に子犬の場合、体がまだ成長途中で出来上がってないので、乱暴にいきなり引っ張ったりすると怪我をする可能性もあります。何より散歩が楽しくなくなり、飼い主への信頼が薄れてしまいます。リードを扱う時のイメージとしては、車のハンドルやペダルの操作の様に必要な分だけゆっくり正確に扱う事が鍵となります。力強く急にブレーキペダルを踏んだりハンドルを切ると車が制御不能になるのと一緒です。 これでリードを使ったお座りのコマンドが伝わる様になったので、いざ初散歩へ。 散歩をする時は犬を左側か右側か歩かせる場所を決めましょう。基本右利きの場合は犬を左側に歩かせ、左手でリードのコントロールをして右手でリードの持ち手を持ちます。 散歩する人が複数いる場合、散歩時に歩く位置は全員統一する必要があります。みんなが左側に犬を歩かせている中、一人だけ右側だと犬も混乱してどちらについたら良いのかわらからなくなり、蛇行して歩き始めたりしてしまいますので注意してください。 最初の散歩は環境やその犬の性格によって進み具合が違って来ますが、フィオナは意外とスイスイ進んでいきます。ここで大事なのは、なるべく歩いて欲しい位置に歩かせる事です。最初から自由に右左蛇行したり前に進んだり立ち止まってクンクンしたりさせてしまうと、それが散歩の仕方だと思ってしまいます。 そのため、散歩が上手にできるまではリードを短く持つことが重要です。どのくらい短く持つかというと、犬が歩いて欲しい位置にきた時ちょっとリードがたるむくらい、拾い食い出来ないくらいの長さで持ってください。歩いて欲しい位置から横や前に引っ張り出したらゆっくり力を加えながら元の位置に戻して、リードを緩めてください。こうする事により引っ張ると負荷がかかり、良い位置で歩くと緩む、ということを犬も学習してなるべくその位置で歩こうと努力します。これがハーネスだと負荷がかかりにくい分、伝わらないのです。 そうやって散歩をすればだんだん上達していき、早い場合は1週間で引っ張らない散歩ができます。 次に大事なことは、散歩は散歩してる人が主導権を持つ、という事です。 最初から犬を自由にいつでも立ち止まってクンクンできるようにしてしまうと、匂いを嗅ぐことが散歩の楽しみ方になり、なかなか進む事ができません。これが成長するとオス犬に限らずメス犬も含めてマーキング行為を促す事になり、酷い場合は数メートル歩く度ににおしっこでマーキング、あるいはウンチでマーキングする犬もいます。散歩はあくまで犬と飼い主のコミュニケーションの時間、そしてトレーニングの場でもあります。可哀想だから自由にクンクンさせたい…という場合は、お散歩の時ではなくドッグランに行ったり、誰もいない河川敷などでロングリードまたは伸縮リードを使って自由してあげる事をおすすめします。 散歩ではもちろん排泄もしますが、排泄目的の散歩ではなく、ついでに排泄させるという意識を持ちながら散歩させてください。散歩の仕方としては、例えば30分散歩する場合、歩き始める前にトイレをさせて、念のため15分歩いた折り返し地点、もしくはいつものトイレの場所でトイレの時間を作ってあげてください。それ以外は寄り道なしで犬とのコミュニケーションを楽しみながら歩いてください。 ただ… 今回は子犬の初めての散歩なので、寄り道は多少しても良いと思います。特に初めて見た物に対して怖がったりしたときは。あえてそのものを理解するまで立ち止まってクンクンさせたりして構いません。子犬がそこで大丈夫だと思ったら、遊び出したり歩き出したりしますのでそれまで待ってあげましょう。 動画でもカラーコーンが道端に置いてあってちょっと腰が引けていたので、あえてそれに近づいて確認させてあげました。これも案外すぐ大丈夫だと理解して、結果あまり面白い動画が撮れませんでしたが… 基本を守って散歩すれば変な癖が付かず、お互いより楽しい散歩ができる様になります。 座り込んでしまった場合の対処方法 今までリードは短く持っていましたが、唯一長くして使うところはここです。座り込んだ場合、リードを長くしてなるべく遠いところからおいでなどと言って誘導してください。長くすると子犬と距離ができますので、子犬は置いていかれると思い急いで来たりします。例えそれで動かなくても、子犬は飼い主のそばに居たい気持ちが強いので、より動きやすいです。 ここで促すために一定の力で引っ張りますが、引きずらない程度で引っ張り続けてください。いつかは諦めて来ると思いますが、急いでいる場合は一定の力で引っ張りながらしゃがんで「おいで」と言えば来るはずです。足元にきたらいっぱい褒めて散歩を続行してください。 ここで絶対にやってはいけない事は抱っこです。歩かないからと抱っこをすると、犬はそれを学習して座れば抱っこしてくれると分かり、散歩がとても難しくなります。 おさらい ・リードと首輪を使う ・リードでのお座りのコマンドを教える ・止まったらお座りを繰り返す ・座ったら毎回褒める ・歩く位置を決める ・リードは短く持つ ・引っ張りが酷くなったらお座りでリセット ・犬の意思でクンクンや寄り道はさせない ・特定の物に対して怖がったら時間をかけて克服させる (マンホール、カラーコーン、のぼり、郵便ポスト等) ・座り込んだら一定の力で引っ張りつつリードを一番長くして誘導する ・走ったり自由にさせたい場合はドッグランや河川敷でロングリードや伸縮リードを使ってする ・散歩はあくまで犬と飼い主が一緒に楽しむ時間であり大事なコミュニケーション場でもある

  • 参考にしたい!動画集

    スカイラボではブログや無料しつけ相談を通して、犬との向き合い方やしつけについてお伝えしていますが、時々、動画にした方が分かりやすいかなと思う時もあります。 今回はこんな動画を作りたいと思ったけど、他の方がとても良い動画を作っていたので、その動画を紹介したいと思います。 中道 智大さん https://www.youtube.com/channel/UC_VsxalpJUejd2CYKzh1qhA/featured スカイラボの教え方や考え方ととても似ていて、それ以上に説明や例えがとても分かりやすく私も伝え方を見習いたいと思った動画です。 愛犬を呼んでも帰ってこない人へ!僕の呼び戻しの教え方! これから犬を飼う人へ!飼ってはいけない犬種と注意点 〔犬〕散歩の重要性! クレート待機の重要性 ポチパパ ちゃんねる https://www.youtube.com/channel/UC9zvmoZU_THNz6poFiukxcA 噛む犬に対する対処法や犬の心理分析がとても似ています。でもポチパパさんの全てに頭が上がらないすごい方です。スカイラボでも対応できないほどの本気で噛む犬がいれば真っ先に相談したい存在です。 【永久保存版】実戦 噛み犬改善方法伝授します!(野犬編) 保健所から来た噛む犬3頭に首輪付けます!難易度 低→中→高 Dog Rescue A&R 柴犬を飼う前に見て欲しい動画! Dog Rescue A&R スカイラボでも最近、飼い主を何度も噛んで保健所に連れてこられてしまった柴犬を迎え入れたいと問合せがありましたが、その時私たちが今まで経験してきた柴犬の現実と初めて飼う方のイメージが離れすぎていてビックリすることがありました。 この動画では柴犬のことについて語られていますのでご参考ください。 ちなみにこの動画でペットホテルや動物病院で噛む犬は断られる事もあるとの話がありますが、スカイラボではトレーナーが24時間いるので噛む犬でもペットホテル等で受け入れています。 4歳少女が体重3倍以上ある保護犬と仲良くなれるか?やってみた❗️ 最近の動画ですが、スカイラボでもお子さんと犬の接し方で悩んでいらっしゃる方も多く相談にいらっしゃるので、タイムリーにアップされた動画です。大人と子供と犬のそれぞれの立ち振る舞いやその場の落ち着いた雰囲気など、色々と参考に出来る点がいっぱいあります。犬が苦手のお子さんがいらっしゃる方はぜひ参考にしてください。 英語のおすすめ動画チャンネル SimpawticoDog Training https://www.youtube.com/channel/UCMgKNPC0O91FgvS94YMgIag Puppy Biting? Learn Bite Inhibition Training! Early Puppy Socialization: Advice, Research, Power Tips 5 Big Tips When Bringing Home a New Dog It's Me or the Dog https://www.youtube.com/channel/UCKCKzDbSsAYMGp2BccEaRUw シーザーミランのテレビシリーズが好きな人にもおすすめしたいシリーズ動画です。 ドッグトレーナーのビクトリア・スティルウェルが訪問トレーニングで犬、人、家族を含め様々な問題をポジティブトレーニングを使って解決していきます。 犬の問題行動を直すのが目的ですが、意外と多くの問題行動の原因が飼い主の飼い方や思い違い、家族が犬への接し方を統一していない事により起きている事が多く、それを続けて行くとどうなるかが分かる動画でもあります。 日本語版が出たら良いのにな〜といつも思って見ています。 Family At War Over Which Dog Gets To Stay | It's Me or the Dog The Demon Husky: Diesel | Full Episode | It's Me or The Dog Dog's Panic Attacks are Destroying Home | It's Me or The Dog Battle of Patience Against the Loudest Pomeranian | It's Me or the Dog How to Stop Your Dog Humping | It's Me or the Dog This Possessive Poodle Controls the Entire House | It's Me or the Dog

  • ドッグトレーナーが子犬を育てる Pt4

    フィオナはすくすく成長し、日に日に活発になってきました。よく「おやつを使ってトレーニングはしないのですか?」と聞かれます。今回はそのことについてお話したいと思います。 おやつでトレーニングしないの? スカイラボでは基本的におやつを使ったトレーニングはしません。 おやつを使ってコマンドを教えるとおやつが無い時はしてくれなくなる事はよくあります。 それは、犬はおやつを貰うために一生懸命になってしまい、飼い主よりもおやつの方が優先されてしまうため、犬と飼い主との関係ではなく犬とおやつの関係になってしまうからです。 ではどうやって褒めるのか。おやつはあげずに、褒める時は目一杯愛情を込めて触って褒めてあげて、一緒に喜んであげるトレーニングをすると、飼い主を喜ばせたい意識が芽生え、飼い主に喜んで欲しくて一生懸命コマンドを聞いてくれます。飼い主の触って褒めてくれる喜びは、一瞬で終わるおやつより断然嬉しいからです。 特に2ヶ月の子犬はおやつなどをあげてしまうとトイレの時間が定まらなくなります。あげる頻度、量、タイミングなどによってトイレのタイミングのズレ具合も変わってくるので、どんどんタイミングが崩れてしまいます。加えて栄養の面でも、おやつをあげるよりちゃんとバランスの取れたフードを優先するべきです。さらにおやつをあげていると、お腹を壊した時に原因の把握が難しくなります。以前、おやつが原因でお腹を壊していると知らず、フードだけをどんどん変えていた方もいらっしゃいました。 ただおやつは必ずしも悪いものではありません。スカイラボでも保護犬など犬が人間に不信感を抱いていた時に、解決策の一つとしてフードやおやつを使ったりします。そのほかにトラウマや恐怖心を克服する為にも、場合によって使います。基本的におやつを使ったトレーニングは心理的問題を解決する為に使ったり、トレーニングの壁にぶつかった時に使います。コマンドを教えるためや、ただ単に何かやってほしい時におやつで釣ってやってもらってもなかなかその先へはいけません。 スカイラボでたまに見かけますが、「おすわり」とコマンドを言ったら、おすわりをした後何もあげていないのに口をパクパクしてる犬がいます。それはおやつを貰う前提でコマンドを事を聞いていて、何もあげないと次は言う事を聞かなかったりして抵抗したりします。そうなると飼い主はいつもどんな状況でもおやつを携帯しないといけない上、ドッグランなどおやつを禁止している所ですと必要な時になかなか言う事を聞きません。 少し話がそれますが、よく動画でトレーナーが犬と歩いている時に横にぴったりついてずーっとトレーナーを見上げているという場面がありますよね。ここまでうちの犬もちゃんと歩いてくれると良いなと思う方も多いと思いますが、実はその歩き方はとても不自然で、それはおやつで釣っているかおやつを持っているフリをして歩いているのが大半です。歩いている時ちょっとでもおやつへの執着心が薄れてきたら手を犬に近づけて修正する行為などがあると思います。もちろん、おやつが悪いとかではなくおやつを使っているのを隠してミスリードしているのが問題で、間違った形の理想を追及してしまうからです。ちなみにこれもおやつが無い、もしくはくれないと分かれば、そう歩かない犬は多いです(大会に出る犬はちゃんとしたおやつのあげ方をしているのでは違いますが)。 なぜよくトレーニングでおやつを使っているの? 正直に申し上げると、一番簡単にやって欲しい行動をすぐ見せられるからです。ただその場でできたからといって定着するかは別で、例えば子供に食べた後洗い物してと言っても普段はしてくれない場合、一回につき500円あげると言ったら真っ先に洗ってくれるかもしれませんが、楽しくない限り交換条件が無いとやらなくなったりするかもしれません。おやつでトレーニングをするということは、交換条件(おやつ)ありきの手法で、その場ですぐできるところを上手く見せられるため、トレーナーによってはパフォーマンスとして使う場合もあります。 トレーナーは限られた時間で犬の問題行動を直すのが仕事であり、それを飼い主に見せて納得してもらえるかは、今後依頼されるかされないのに関わってくることです。 動画も限られた時間で面白く楽しく問題を解決する様子を見せたいので、おやつを使ってやって欲しい事をしてもらい、動画を見ている飼い主さんが真似することでしつけが出来るようになっています。一番簡単にその場で劇的に変わったように見せるのがおやつを使ってのしつけです。 もしおやつを使ってのトレーニングをする場合は、おやつの使い方を理解して、さらにおやつをフェーズアウト(おやつを徐々に使わなくする)トレーニングも必要になってきます。誰もが引っかかるのがフェーズアウト部分。おやつを使わないと言うこと聞いてくれないので、結局何をするにもおやつに頼ってしまって悪循環に入ってしまう事もあります。おやつを使うのは最初は簡単ですがその後が大変で、間違ったやり方をすると問題行動を育ててしまう可能性もあります。 おやつなしだと最初が難しいかもしれませんが、それを越えると流れに乗ってどんどん成長していくので後々が楽です。なおかつ飼い主が触ってくれる愛情で学んで行くので、無限に、場所を問わず出来る褒め方なので良いですね。 フィオナ、初シャンプー! この1週間でフィオナは活発になり、雨でも外で遊ぶようになりました。トイレを2回ほど失敗したので、初めてのお風呂に入れてあげることにしました。お風呂はリビングからちょっと離れた場所にあり、まだそのエリアには自由に行かせたくないので抱っこして連れて行きます。子犬でも一度慣れて通った場所はまた行く可能性があるので、行かせたくない場所に立ち入らないようにすれば、ある程度入らなくなります。キッチンや畳の部屋に入って貰いたくない場合、最初から入れないで慣れさせない事が大事です。後々キッチンや指定の場所に入らないようにトレーニングして行きますので、それまでは自分の足で入らないようにしておきます。 さて、フィオナを無事お風呂場に連れて行く事ができたのでシャワーで洗ってあげました。ラブラドールの場合水が好きなのであまり抵抗なく水を浴びてくれますが、水を嫌がる場合はベビーバスや水を溜められる容器にぬるいお湯をを入れてあげて、ゆっくり足から入れてあげると良いでしょう。 フィオナもここに来てからのシャワーが初めてなので、最初はあまり勢いよく水を出さずに洗ってあげます。水を勢いよく出してしまうと、水が跳ねたり浴槽に水が当たる音にビックリしたりしますので気を付けてください。必要であればお風呂場に慣れさせる為に一緒にお風呂場でおもちゃで遊んでも良いかもしれません。 お風呂もシャワーも温度設定は21度から33度くらいが良いでしょう。お湯を手で触ってみて暖かいと思ったら人間の体温を超えているので温度を下げてください。特に老犬や小型犬は体温の調整がうまくできない分、温度管理には注意してください。 フィオナに使うシャンプーは子犬用のシャンプーです。犬は一般的な人間用シャンプー等だと刺激が強すぎるので、必ず犬用のシャンプーを使ってください。 今回使ったのはゾイック (ZOIC) パピドール シャンプー です スカイラボでもおすすめの子犬用シャンプーです。 シャンプーをする時は、目、鼻、口と耳に入らないように気を付けて洗ってください。洗う時は足、肉球や尻尾を触ったりして、触られることに慣れさせるのも良い訓練になるのでやってみると良いと思います。 洗い流す時は水が耳や目に入らないように注意しながら念入りに洗い流してください。ちょっとでも洗い残しがあると、フケが出るので体全体をシャンプーがなくなるまで何回も水で流してあげると良いです。あとはタオルでしっかり拭いてあげてドライヤーを使う場合は使ってください。 ちなみに洗う頻度は犬種や体質にもよりますが1ヶ月に1回が良いと言われてます。あまり洗いすぎると肌が負けてしまい、痒くなったりしてどんどん肌の状態が悪くなって毛並みも悪くなっていきます。 ラブラドールの場合は毛質の関係上2ヶ月に一回が良いと言われてます。実際に私たちのラブたちも大体2ヶ月に一回程度です。 ただ子犬の時はトイレを失敗してしまったり、成犬でもドッグランなどに行くと汚れるものです。そういう場合はできればシャンプーを使わず水洗いだけにしてあげれば皮膚も傷まないので良いです。 フィオナはシャンプーが終わり体も乾いたので一旦ケージに入れます。ケージに入れる前に念のためトイレに連れて行きます。お風呂のあと犬はよくトイレに行きたがるのでトイレに行かせてあげましょう。ちなみにスカイは、お風呂の後必ずトイレに行かせて、とドアの前で待っています😂 お風呂がいい刺激だったのか、ケージに戻ってしばらくすると寝始めました。2時間位寝て起きたのでトイレに連れて行きリビングで他の犬たちと遊ばせます。 先住犬との遊びの比率 先住犬がいる場合、注意するべき点がいくつかあります。仲良くできるかはもちろんですが、出す度に遊んだり、遊びを全部先住犬に任せない事です。仲良く遊んでお互い疲れてくれるのは嬉しいですが、犬と遊んでいる方が人間よりも楽しいと思ってしまい、しつけする人間といるのは楽しくなない、となると2匹が結託する可能性があります。結託すると2匹で遊んでいる時、飼い主の事を無視したり言う事を聞かなかったりします。できれば最初は8:2の割合で飼い主が子犬と遊んでください。遊び以外(ご飯、寝る、ゆっくりする、散歩)は一緒にさせるままで良いと思いますが、先住犬を立てる事をお忘れなく。特にご飯は先に先住犬にあげる事により上下関係がはっきりするので良いですが、子犬が先住犬より早い時間に食べる場合は先住犬が気にしないように別部屋などで子犬に先にあげてください。 フィオナは20分位アイラとロナと一緒に遊んで、とても嬉しそうにしていました。遊んだり、甘えたり一緒に寝そべったりして時間を過ごしました。まだ一緒にゆっくりする所までは行きませんが、焦らず徐々に時間を増やしていけばそうなるはずです。20分が経ちそろそろ切り上げようかなと思った時、お尻を見るとちょっと膨らんでいました。気のせいかなと思いつつしばらく様子を見ていたら急にフィオナが焦り始めました。やっぱりと思い急いでトイレに出してあげるとすぐ良いウンチをトイレの場所でしました。個体差によりますが、子犬はウンチが近くなる時あるいはしたくなる時、お尻の穴周辺が膨らみますので、怪しいなと思ったら触らずお尻のチェックをしてみると良いでしょう。 また、犬と一緒に遊んでいる時はなるべくやって欲しくない行動はさせないという事を守りつつ、楽しく遊んであげる事が大事です。問題行動は飼い主が問題だと認識した時に初めて問題になるので、今やっている事がいくら可愛くても将来問題になりそうであれば、今のうちに修正してあげるとお互いストレスなくトレーニングをすることができます。 フィオナは遊んで疲れたので、ケージに入れる前に首輪をつけてから入れました。まだ散歩には行きませんが、今のうちに首輪に慣れさせておくといざ散歩に行く時には気にならなくなっているので散歩しやすくなります。首輪に慣れない最初の頃は、気になって首輪ら辺を後ろ足でかいたりしますがほっといても大丈夫です。ちなみに子犬の成長はとても早いのでちょっと緩めにつけてあげると良いですが、ゆるすぎると抜けたり物に引っ掛けたりするので気を付けてください。もう少し後でリードにも慣れさせますが、取りあえず首輪に慣れるまでは何もつけません。 次回は初散歩!

  • ドッグトレーナーが子犬を育てる Pt3

    最初のブログとpt2のブログは一番優先するべきトイレのトレーニングについて書きましたが、今回もちょっとトイレについて書きつつ後半は他の事も書きます。トイレに関して(室内・外)は時間がある時に別途記事を書きますので楽しみしてください。 前回の2日目からちょっと飛んでフィオナが来てから1週間の所に戻ります。 この1週間は、体の成長に合わせてケージを少し大きくして以前書いたようなスケジュールを続けて行きました。その結果、トイレの失敗は2回しかありませんでした。 失敗はよくないのですが、その原因さえ分かれば今後失敗しないように対策できるので、「失敗した」で終わらさず、何で失敗したかを考える必要があります。 ちなみに1回目の失敗の理由は、フィオナをケージから出した瞬間用事を思い出してすぐ戻してしまったからです。フィオナからすると朝ケージから出る=トイレに行くスイッチでもあるので、出してもらった時トイレに行くつもりだったのがトイレのスイッチが入ったまま戻されてしまい、我慢したけれども失敗してしまったという形です。 2回目の失敗は、急に気温が下がった夜があり、それで体がちょっと冷えてしまい人間同様トイレが近くなってしまって朝我慢出来ず失敗しました。 両方の失敗は飼い主である私が原因となった失敗ですね。 1週間が経ちトイレのスケジュールも大体固定し始めました。 フィオナのトイレのスケージュルは以下の通り 7:00 起床しておしっことうんち 7:30 朝ごはん 10:30 おしっこ 13:00 お昼 13:30 おしっことうんち 15:00 おしっこ 18:00 おしっことうんち 19:00 晩ご飯 19:15 おしっこ 22:00 寝る前の最後のおしっこ これを見ると大体3時間に一回はトイレに行っていて、良いペースで行っています。加えて、遊んでいる最中でもちゃんとトイレに行きたい時は玄関まで行ってドアの前で待っていてくれます。 ここまで安定的にそして予想しやすくなると遊ぶ時間や頻度を増やしていっても良いですがまだ過信は禁物。 フィオナと部屋で遊ぶ 基本的に子犬をフリーにする時は一番慣れている部屋から徐々に行動範囲を広げていきます。 今の段階ではまだ一部屋に限定して遊ばせるのがお勧めです。 スカイラボではフィオナをケージから出して遊ばせる場合はリビングだけにしています。もちろん外でも遊ばせていますが、そこは自由にトイレが出来るのであまり気を張らなくて済みます。 一部屋と言っても子犬から見ればどこが外でどこがまでが中、すなわちどこがトイレでどこがトイレじゃない場所かはわかりません。そんな中急に家全体を解放してしまうと遊んいでる場所からちょっと離れた部屋でトイレをしたり、部屋の外の廊下でしてしまったりしてしまいます。 室内でトイレをしている子やまだ部屋に慣れていない子は、部屋の隅っこあるいは遊んでいる場所から2~3メートル離れた場所でする事もありますので要注意。これもまた悪気があってやっている訳では無いので、もし失敗したら絶対に叱らないでください。叱ってしまうと飼い主が見ている時トイレをしなくなったり、隠れてするようにになったりするので気を付けてください。 注意して良いときもありますが、条件として犬が目の前でしそうあるいはしている最中にびっくりさせる感じでダメと言ってトイレを途中で止めさせても良いです。びっくりしてトイレをする行動が止まればすぐさまトイレに連れて行ってトイレをさせてください。しようと思っていた中突然止められたので多少は時間はかかるかもしれませんが、そこでちゃんとトイレができたら撫でて褒めてあげてください。そうするとメリハリが付きより一層ここでトイレをするのが正しいと分かってくれます。 そして部屋で遊ばせる前に子犬に遊んで欲しくないものを片付けましょう。電気コード、ゴミ箱、大事な物など、なんでも引っ張ったり噛んだり倒したり出来るものは片付けて置くと安心です。 次に遊んで欲しい所を決めて、一緒におもちゃを使って遊んでください。基本的には飼い主がいつも座っている所の近くが良いと思います。私たちの場合は赤いソファーの隣がちょうど犬たちのベッドの場所でもあるので、そこで遊んでいます。この段階でベッドを紹介するために遊んで欲しい所に置いても良いです。ちなみにフィオナはアイラやロナと同じで丸いモフモフのベッドが好きで、その上でおもちゃと遊んでいます。 カミカミできるおもちゃがあればそれもあげて、一人でカミカミさせて遊ばせても良いですが、子犬の興味は色々なところに向きますので目を離さないようにしてください。目を離してしまうと気づいたら違うものを噛んでたりするというのはあるあるですね。 ここで大体一つの場所で遊んでくれればそこが居心地の良い場所という事です。そしてそれを上手く利用すれば、いつトイレに行きたくなったかがわかります。 基本的に子犬は飼い主の元から離れません。そしてさらに好きな場所でおもちゃがあればより一層離れたくは無いはずです。もし遊んでいる最中にそのエリアから離れたらトイレかもしれませんので気を張る必要があります。離れて床をクンクンしていたり何かを探しているようでしたら、トイレに行きたいというサインでもあるので速やかにトイレに誘導してください。これもまた自分の居所をキレイに保ちたいという犬の習性によるものなので、一つの合図として覚えておくと良いでしょう。ただ子犬なので好奇心も旺盛です。ただ単に色々確認してるだけという場合もあるので、焦らずすぐにトイレに連れていくよりかは、トイレに行かせるように準備しつつちょっと様子を見てからにしても良いですね。 部屋で遊んでいる時は気を緩めてはいけない? これは今まで積み重ねてきたルーティーンに加えてその子犬の習性を覚えていればちょっとは楽になります。 フィオナの場合スケジュールもほぼ決まっていて、トイレの頻度も3時間に一度程度。加えて遊ぶ前にトイレをさせています。それを踏まえるとフィオナは2時間トイレを失敗せずに遊べるはずです。2時間出せると分かっていても、長く出しても20−30分程度です。なぜなら運動すればトイレに行きたくなりやすくなったり色々な要素が加わってきますので、できればちょっとずつ遊ぶ時間を長くしていくほうが良いと思います。 遊びとコマンド 子犬と遊ぶ時コマンドを教えてあげると良い遊びになります。 例えばおもちゃを投げてあげると取りに行って戻ってくると思いますが、戻ってくる時に「おいで」と言ってあげると例え理解していなくても「おいで」=今している「飼い主に戻る動作」として刷り込まれていきます。「おいで」はなるべく嬉しい時や楽しい時に使ってあげるとしっかり来てくれるようになります。例えばケージから出す時に「おいで」やご飯をあげる時に「おいで」を言ってからあげると、「おいで」=いいことになり、喜んで来てくれるようになります。逆に怒る時に使ったり、お風呂嫌いなのにお風呂に入れる時においでを使ったりすると、嫌なおいでとなりちょっと距離を置いて止まって足元まで来なくなったり無視する事もあります。 遊びが上達すれば投げる前に「おすわり」や「待て」のコマンドも使ってあげれば、楽しいしつけの時間になり犬も頭を使うので良い刺激と運動にもなります。ただここで気を付けたいのは今は遊び優先で、焦って色々と教えようとしない事です。 「ボール遊びができる出来ない」のブログ記事に書いていますが、最初の頃はなるべく楽しく遊びつつちゃんと足元まで持って帰ることが大事です。ここで戻って来た瞬間おもちゃを取り上げておすわりするまで投げない、という事をしてしまうと、今度持って帰る時は飼い主の手の届かない範囲にしか戻って来ません。子犬からするとせっかく持って帰って来て遊ぼうとしてるのに相手が取り上げてなかなか渡してくれない、と認識してしまいます。そのため、できれば持って帰って来た時はすぐおもちゃを取り上げるのではなく、戻って来た事を体を撫でながら褒めてあげて、おもちゃで遊ばせてあげます。遊んでいる最中離した瞬間に取り上げてすぐ投げてあげる、もしくは絶対に負けない引っ張り合いっこをして勝ったらすぐ投げてあげます。そうすると楽しくスムーズに遊びが続きます。 甘噛みや飛びつき 遊んでいる時テンションが上がると甘噛みをしてくると思いますが、2ヶ月の子犬の頃から人の皮膚や服を噛ませない(歯が当たらない)しつけが必要になります。 甘噛みに対してはちょっとでも歯が当たった場合(間違えて当たったとしても)すぐ遊びをやめて無視をします。そうすると子犬は「噛んだら大好きな飼い主さんが遊びをやめてしまう」と理解して甘噛みを我慢してくれます。これを逆に可愛いからと許してしまうと甘噛みを助長することになります。スカイラボに来ているお客さんでも甘噛みに悩んでいると言いつつも、甘噛みを許しているように手を噛まれている時に痛い痛い痛い〇〇ちゃんと言いながらそのまま手をあえて突き出して噛まさせている方が多いです。痛くなくても絶対にやめさせた方が良いです。また、子供が犬と遊んでいる時に噛まれた経験から怖がって恐る恐る手を出したり、手をずっと動かしてしたり、犬が動いた時にすぐ手を引いたりしてしまうと、手が遊びの対象になりより噛んでしまうようになります。 これが他人や知らない人の子供の手とかになると、例え痛くなくてもお互いひやっとするだけだったら良いですが、責任問題に発展する事もありますの注意してください。 飛びつきも同じく子犬の時はとても可愛いですが、なるべく飛びついた時は無視してあげてください。これも同じく、飛びついても遊んでしまったり撫でたり抱っこしたりしてしまうと飛びつき行為を助長してしまうことになります。その代わりにいい行動した時―例えば飼い主の前でお座りをして構ってくれるのを待っていたら、それをいっぱい褒めて子犬を褒めてあげてください。 両方の問題は最初からちゃんと対応してあげた方がやりやすいです。これが癖になってから修正しようとすると何倍もの努力が必要になります。 また、問題行動への対応は家族全員で統一してしつけする必要があります。一人でも許すとその行動はやって良いのか悪いのかが曖昧になり問題行動が続いてしまいます。 犬の問題行動は人が間違えてあるいは無意識に教えている・育てている事が原因の事がほとんどです。問題行動がだんだん酷くなってきてるなーと思った時は、犬が悪いと決めつけないで自分や家族がやって来た行動を振り返る必要があります。 例えば以下のような事をすると問題行動になりやすくなります。 ケージで吠えていたから出した、もしくは吠えている最中に出した= 要求吠え サークルで前足を上に乗せて立っている時に出した=飛びつき、要求吠え 他人に向かって吠えていたのでおやつで気を逸らした=無駄吠え ぴょんぴょん足元で飛び跳ねていたので抱っこをした=飛び付き、抱っこ癖 散歩時に伸縮リードを最初から使う=引っ張り癖 散歩時にハーネスを最初から使う=引っ張り癖(ただ鼻ぺちゃ系の犬はハーネスがお勧め) 遊んでいる時に甘噛みされても可愛いから許す=噛み癖 夜一緒に寝る=分離不安 おやつでトレーニング=言うことを聞かない、ご飯を食べない、ご飯に飽きる、トイレのタイミングが定まらない 常時家族や子供が犬と遊んでる=興奮がおさまらない フードの成分表を確認せずパッケージの見た目で買う=食糞 話は戻って、フィオナの変化について。フィオナは1週間でどんどん成長しました。変わった事は以下の通り。 体重 体格 ケージのサイズ ケージの置き場所 トイレを我慢する時間が長くなってきた 朝のウンチが私たちが起きた後の時間に調整出来た フードの量が一日170gが215gになった 遊ぶ時間が増えた 社会勉強して色々と分かってきた 初めてお風呂に入った 今まで普通に潜れてた椅子に初めて頭をぶつけて痛かった😂 次回は、どうしておやつでトレーニングをしないのかその理由について、フィオナの初シャンプー編などをお届けします。どうぞお楽しみに!

  • 愛犬のための救急箱

    梅雨も終わり夏が近付いてきました。外に出かけることが自然と増えていく季節です。愛犬を連れて山、川、海で楽しむ機会も多くなり、一緒にキャンプに連れて行く方も多いでしょう。 自然に囲まれて、愛犬との楽しい時間。ただ人間同様怪我を負う事もあり、万が一の場合に備えておく事も大事です。特にキャンプやハイキングの場合、動物病院が近くに無い・開いていない、あるいは辿り着くまで2時間以上かかる場合はその場で応急処置が必要になる事もあります。何かあった時に備えて救急箱を持っていくと良いでしょう。また犬用の救急箱といっても人に使える物も多いので何かあった時には安心です。 *これは応急処置の目的で動物病院にたどり着くまでの繋ぎです。怪我や症状が治ってもなるべく早く動物病院に連れて行って獣医さんに見てもらうことが必要です。 *使い方、成分等に不安な場合は獣医さんに相談してからご利用ください。 青くなっている品名はアマゾンにリンクされてますので是非ご利用ください。 生理食塩水 綺麗な水が無い場合、擦り傷や傷を洗浄するために利用できます。消毒効果はありませんが人間でいうマキロンのような使い方。ちなみにマキロンは舐めてしまう可能性があるので使わない方が良いでしょう。 添加剤が入ってないソフトコンタクトレンズ用の生理食塩水を使っている方も多く、私たちも使っています。コンタクトレンズ用だと口が狭い分ピンポイントで勢いよく傷を洗浄出来るのも良いですね。 消毒液 基本消毒は獣医さんに任せた方が良いですが、状況によりどうしてもする必要があれば消毒用イソジン(うがい用ではない)ものを3-5倍に薄めて使ってください。 綿球 傷口を綺麗にする時や消毒する時、乾かせる為に使います。 ガーゼ 綺麗になった傷口を覆ってから包帯を巻くように使います。できれば滅菌のものをお勧めします。 サージカルテープ ガーゼが動かないよう固定するのに使います。犬用包帯を上から巻く場合は巻く時動かない程度に留めるだけで十分です。 犬用包帯(自着性伸縮) このタイプの包帯は何かと便利で自宅の救急箱にも多めに入れています。 ハサミを使わなくても手で切れるのに加えて、伸縮性もあるので動いても大丈夫。粘着包帯なので誤飲する可能性がある留め具等は必要なく、とても簡単に巻きつけて固定でき毛にも付かないので取り外しが簡単です。人間にも使えますのでお勧めです。ただ、犬の足の怪我等に使う場合、キツく巻きすぎると血が止まってしまうので緩めに巻くのがポイントです。キツく巻きすぎたサインとしては、血が止まって犬の足先が腫れてくるので巻いてからたまに注意して見ておきましょう。不安な場合は事前に獣医さんに相談してから使いましょう。 救急医療用ハサミ 包帯を正確に切りたい場合やガーゼを切る場合にはもちろん、毛に付いた松ヤニや毛を巻き込んで取れないような物が付いた場合に毛を切り落とす為にも使えます。 ピンセット 人間同様トゲが刺さった場合に使ったり、傷口をきれいにする際綿球を摘んで使ったりします。マダニに使う人もいますが、慣れていない方はマダニには使わないでください。 マダニ取り ノミダニの薬を飲んでいれば自然と落ちますがどうしても取りたい場合はティックツイスターのマダニ取りがお勧めです。ピンセットや、効果のない熱いマッチ棒のやり方等よりは、はるかに安全かつ綺麗に取れます。ちなみに人間でも使えます。 体温計 調子が悪そうな時や熱中症の疑いの際判断材料の一つとして体温計があると便利です。もちろん異変を感じた場合は動物病院に連れて行くことが前提です。 犬の平均体温は37.5度から38.5度くらいです。1日の変動は±1度ぐらいで夕方はもともと高い時間帯です。もちろん、運動をした時や興奮している時は40度近く上がる犬もいますので、落ち着いてから(30分から60分)測ると良いでしょう。耳で測る体温計は便利ですが値段も高く、携帯に向かないサイズが多いので普通の体温計でも大丈夫です。その場合お尻に入れる必要があるのでプローブカバーも一緒に入れておく事をお勧めします。 瞬間冷却パック 捻挫、打撲、肉離れ、虫刺されや炎症を抑える際に使えます。他にも熱中症予防や体を冷やしたい時、アゴの下から首の間を冷やすと効果的です。脇腹や直接皮膚に当てる場合は凍傷を起こす恐れがあるので、タオルやガーゼで直接当たらないようにすると良いでしょう。 犬用爪切り 爪が欠けたりひび割れた時に使えます。もちろんキャンプ中に愛犬の爪が気になったら切る事もできます。 Stypticパウダー 爪のひび割れや折れた時に出血を止めるための便利な医療品です。爪切りを失敗して深く切った場合も使えますのでお勧めします。他の軽い傷にも使えると言われていますが、個人的には爪専用で使っています。アウトドアを楽しむ犬には必需品と言っても過言では無い位お勧めです。 日本ではあまり流通していないもので、海外からの発送になるため届くまで1ヶ月以上かかる場合がありますので、早めに注文した方が良いかもしれません。 蜂蜜(小分けが便利) 出来ればマヌカハニーがお勧めですが、天然の無添加の物であれば良いでしょう。 犬も人間同様エネルギーが切れる事もあり、一日中外で遊んだりキツめのハイキングに行ったりしてエネルギーが切れると、足取りが重くなったり座り込んだりしてしまいます。そう言う場合は、エネルギーを取り戻すために3g程度蜂蜜を上げる良いでしょう。一般的には要らないはずですが、ハードに運動する犬や冬に猟に出る犬とかには必要かもしれません。蜂蜜なので賞味期限も長いですし、もし使わなかったら飼い主自身が使えるのでお勧めです。 シリンジ 傷を洗う時や、薬や離乳食等を口から入れる時にあると便利なものです。 オキシドール 取扱要注意 獣医に相談必要 過酸化水素3%以下の物で添加物が入ってない、もしくは入っていても犬に毒ではない物に限る 最終手段として、食べてはいけない物や毒物を誤飲した時に吐かせるために使える物です。体重に応じた量を適切にあげる必要があり、あげすぎると中毒を起こす可能性もあるので事前に獣医さんに相談してから、止むを得ない場合のみに使用してください。 止むを得ない理由の例としては、例えばキャンプでうっかりチョコレートを犬が届く所に置いていて、気が付いたら全部食べてしまい、吐かせようとしても全く吐かず、さらに近くに動物病院が無く運転できる人がお酒を飲んでいて運転できない状況などであれば、シリンジを使って飲ませても良いと思います。効果は5分から30分以内に出てくるはずですが、吐かなくても追加で与えないでください。 上手く吐いた場合は犬がまた食べないよう速やかに嘔吐物を袋等で取り除いて、病院に直行してください。袋で取った物は場合によっては必要になりますので一応病院に持って行ってください。 効果がある分、欧米では吐かす注射の値段が高いということもありそれに頼っている方が多いです。しかし、まずそういう事が起きないよう、危険なものは犬が届かない所に置いたり未然に防ぐ事が何より大切です。日本では注射が安く、かつ注射は一番安全な方法なので、出来る限り動物病院に連れて行って注射を打ってもらう方が良いです。 これは本当に最終手段です。オキシドールを使う日が来ないと良いですが、もし使用する場合は自己責任でお願いいたします。 ソフトマズル 普段噛まない犬でも怪我をした犬は怪我を庇う為、噛んでくることがあります。特に怪我をしている箇所を触ると、痛さで触らないでというように噛んできたりするので、そうなるとなかなか応急処置が出来ず怪我が悪化する事もあります。その場合はソフトマズルをしてあげると落ち着いて治療にあたれます。代用品として犬用ガーゼを口に巻いてあげても効果はあります。 タオル 乾かしたり、ヨダレを拭いたり、瞬間冷却パックをカバーしたりとあると何かと便利 ゴム手袋 衛生面であると良いでしょう ライト 怪我はいつも明るい時にするとは限りません。携帯のライトなども使えますが、動物病院に電話してる時などは使えませんし、明るさも不十分なことがあります。 虫眼鏡 薬の予備 普段から薬を飲んでいる場合は予備を入れておくと良いでしょう。 救急で万が一行った事のない動物病院に行っても何を飲んでいるのか見せる事ができるので安心ですね。 重要書類のコピー (ワクチン、狂犬病、持病の薬手帳や薬の名前が掲載されてるレシート) ワクチンのコピーなどを入れておくと緊急時に何かと便利です。例えば飼い主が怪我をして病院に行く事になったら、一時預かりやペットホテルに犬を預ける必要が出てくるかもしれません。その際、書類があればスムーズに受け入れ先が見つかります。仮に持病持ちの犬が怪我をしたら例え行った事のない病院でも書類が揃っているので、持病に配慮した適切な対応をしてもらえるはずです。 応急手当てマニュアル 万が一の場合に頼れるマニュアルを入れておけば、イラストや説明に沿って手当てを出来るので一度じっくり読んでから入れておくと良いでしょう。もちろん携帯を使って調べる事とか出来ますが、電波がない時や充電がなくなってしまった時でも使えるので安心ですね。 救急箱もしくはバッグ・ポーチ 丈夫で防水、なおかつキレイに全部まとめられる物がお勧めです。 以上となりますが、これを全部持って行くと大変なので季節、場所、アクティビティや用途別に入れるものを決めても良いと思います。スカイラボでは近場で1-2時間アウトドアを楽しむ場合は最低限の物を車に積んでいます。もちろん犬の性格や個体差により持ち物も変わってきます。例えば自分からよく藪の中へ入って遊ぶ犬はダニ取りを入れておくなど、自分の愛犬に合ったものを入れておくと良いでしょう。 ベースとなる最低限の物 生理食塩水 綿球 ガーゼ サージカルテープ 犬用包帯(自着性伸縮) 救急医療用ハサミ ピンセット 瞬間冷却パック 犬用爪切り Stypticパウダー ゴム手袋 重要書類のコピー 応急手当てマニュアル これで登山とかになると蜂蜜やダニ取りを追加で入れたり、夕方川遊びする時にはタオルとライトを入れたりして、ベースとなる物は常時入れておくと良いです。 キャンプとかの場合は車に積んでおけば良いので全部持って行く事もあります。 人間用の災害用バッグなどがある場合は犬用と明記した入れ物に同じ物を入れて置くとなお安心ですね。自分の犬に使わなくても、一緒に行った友達の犬が必要とする場面もあるかもしれませんので、使い方等を覚えておくと安心です。安全に、万が一に備えて思い切りアウトドアを楽しみたいですね。

  • 多頭飼は出来るかな?

    先住犬がいて、多頭飼が出来るかどうかは先住犬次第です。2頭目を迎えられるかどうか、いくつか判断のポイントがあります。 先住犬は社会性に問題がなくバランスが取れている 他人や他の犬と仲良く出来ることが大前提であり最も重要なポイントです。 もし他の人を怖がったり犬を怖がったりしていたら、その恐怖や緊張感が新しくきた子犬に伝わり、その怖がっているものが本当に「怖い」と認識してしまう可能性があります。 人間でもそうですよね。例えば二人で夜道を歩いていたとして星空もきれいで気持ちいいなと思っていた時、急にもう一人が何もないのに怖がり出したら自分も怖くなると思います。逆にすごく明るい友達とお化け屋敷に行って、友達が出てくる仕掛け全部に笑っていたら怖さが薄れると思います。犬も同様で、その場の雰囲気によって精神状態が左右されます。ここでもし2匹が結託して「2匹対外の世界」という図式が出来上がってしまうと、結構大変な事になりかねません。 先住犬のしつけが飼い主の満足できるレベルに達してるか 無駄吠え、トイレ問題、散歩の引っ張り、噛み癖等、問題行動は犬同士で教え合う事もあり、今までの問題が2匹目を迎えた事により2倍になってしまう可能性があります。 例えば無駄吠えは、1匹が吠えるとそれに釣られて、2匹目も吠え始めます。小さい時は吠えない子が多いですが、人が来る度に吠えている先住犬を見て育つので、その内同じ様に吠え始めます。3ヶ月の若さでも吠える犬がたくさんいる環境のブリーダーさんからきた子犬が、家にきたその日から常に吠えてしまっている、というケースに出会ったことがあります。逆に静かな環境から来た子犬で10ヶ月まで一度も吠えた事がないという子もいます。 何より今まで1匹に集中して愛情を注いでしつけをできていた所に2匹目が来たことで、しつけの面でも目が届きにくくなってしまうので、先住犬に先にしっかり色々と教えてあげる事が大切です。先住犬が良い手本となれるくらいになっていれば、新しくきた子犬もその先住犬の背中を見て育つので、2匹とも良い方向に進むと思います。 先住犬の犬種と新しい子犬の犬種 これはそれほど重要ではありませんが、せっかく多頭飼をするなら先住犬も一緒に遊べる犬種を選ぶと良いでしょう。もちろん同じ犬種であれば遊びのツボが似ているのでより過ごしやすくなる可能性もありますが、先住犬の性格や年齢によるところもあります。 先住犬が心理的に安定してるか 分離不安であったり飼い主にずっとべったりな犬は、新しい犬が突然自分の空間にきた段階でストレスを感じてしまいます。今まで一人占めに出来ていた色々なものや空間を2匹で分けることになり、それによるストレス等から問題行動を起こしてしまったり、何とか構って欲しいためにいつもトイレを失敗しないのに失敗してしまったり、仮病で足を痛めたフリをする犬もいます。先住犬が自立していることで、もう1頭もスムーズに迎え入れることができます。 先住犬との年齢差 シニアやプレシニアの時期に子犬を迎えると年齢差がありすぎて、先住犬が対応に困ってしまう事があります。エネルギーの違いもあり結構嫌がる犬もいます。逆に歳が若い先住犬であればすぐ仲良く遊べると思いますが、ここでも結託の注意が必要です。結託する理由の一つは犬同士で遊んでいる方が面白いし、遊んでくれない飼い主がつまらなくなるからです。結託したから凶暴になるとかではなく、犬同士で遊んでいる時に呼び戻しの「おいで」が効かなかったり、無視される事が多くなるでしょう。そこは飼い主がうまく調整すれば大丈夫です。 今まで色々見てきた経験からすると、先住犬が2歳から5歳の間で新たに犬を迎えると良いと思います。年が離れている場合はシニアの犬が嫌な思いをしないよう、よりしっかりと配慮してあげると良いでしょう。 先住犬の性別 先住犬がオスで去勢済みで、新たに迎えるオスを未去勢のまま一緒に住む場合、仲が悪くなるケースがあります。 未去勢の犬は去勢済みの犬の上に立とうとするので、上下関係が複雑になり喧嘩になりやすくなってしまいます。去勢の有無関係なくオス同士の上下関係のトラブルは最初あると思いますが、飼い主がちゃんとリードしてあげて立場がはっきりすれば足並みが揃うはずです。 同じく上下関係が厳しいのは姉妹同士です。本来であれば小さい時から巣立って別々の道へすすむのが自然の流れですが、それが出来ないとライバルとなりお互いを追い出そうとして、とても激しい争いが始まる可能性があります。最悪の場合どちらかが死ぬまで戦う事もあります。 もしペットショップやブリーダー(良いブリーダーは姉妹を同じ家庭には譲らないはずです)で姉妹が同時に売られていても、どちらかを選んでまた違う犬を選ぶ方がお勧めです。 ちなみに姉妹でも年が離れていれば大丈夫です。 飼い主自身に時間と気持ちの余裕があるか 犬が増えるという事は子犬に一から色々と教えていく必要があり、その分の時間を費やしながら先住犬の面倒も見ないといけません。どちらか疎かになると可哀想だけではなく、問題行動も増える可能性があります。 必ずしも上の条件に満たして無くても大丈夫? 大丈夫ですお勧めしません。 大丈夫な場合は、飼い主や家族がちゃんと先住犬を含めリーダーシップを発揮できるか、もしくは新しく迎える子が先住犬の問題行動や心理的状況を上回り逆にリードしてあげられるかによります。 スカイラボにも先住犬が犬嫌い、または人嫌いの犬のしつけ相談を受けたことがありますが、2匹目が真逆の性格で逆にリードして安心させられる犬もいて克服できる事が出来ましたが、色々と条件が合わないと上手くいきにくいです。 あまり犬を家に迎える事が無い先住犬に、どう紹介すれば良いか? できれば中立な場所で対面させて一緒に連れて帰るようにするのがベストです。 「中立な場所」とは、基本的に先住犬もあまり行った事ない所や自分の陣地として認識していない所です。そこでいつもの散歩で他の犬と挨拶する感じで交流させて一緒に連れて帰るという流れを作って家に連れて帰れば、警戒心なく家に入れる事ができるはずですが焦らずゆっくり慣れさせるのが良いでしょう。 ちなみに、スカイラボの場合はスカイがくる前にいた猫のそらちゃんが、スカイに甘噛みはダメなことやしつこくすることはダメなど、鋭い猫パンチで教えてくれていました。遊びの度があまりにも過ぎた時、そらちゃんの猫パンチが一発炸裂。少し出血しましたが、スカイはそれで距離感を学び、最終的に一緒に寝られるまで落ち着いて過ごせるようになりました。それが始まりで、そこからスカイが次にきたアイラに教えて、ロナとジュラは両親であるスカイとアイラに教えてもらいました。一方ジローは先輩猫のそらちゃんに教えてもらい、先月迎えたフィオナは、先輩犬のアイラとジュラの優しさと、スカイとロナの厳しさに成長させてもらっています。

  • ドッグトレーナーが子犬を育てる Pt2

    前回はフィオナを迎えに行った1日の夜まで書きましたが、今回は一晩明けた朝から書いていこうと思います。前回のブログはこちら 前回も書きましたが、子犬を受け入れる時は受け入れた次の2日間は休みである事が大事です。 この2日間は飼い主が色々教えるより、子犬に色々教えてもらう事が大事なのです。時々ルールを教えて行くのも必要ですが、基本は子犬の行動を観察することで今後どうすれば良いのかが分かってきます。 さて、フィオナを迎えて2日目の朝8時へ戻りましょう。 朝8時というとフィオナの朝ごはんの時間です。フィオナは迎えた当日の夜問題なくご飯を食べてくれて朝のウンチもいい固さだったので、今回はふやかさずドライフードだけであげてみる事にしました。あげたフードはオリジンのパピーラージ。ドライでも食いつきが良く、カリカリと美味しそうな音を立てながら食べて、ちゃんと完食してくれました。 『フードの給与量は各メーカーによって違います。パッケージに書いてある体重に応じた量を基本にして、ご飯をあげてください。実際のフードと違う他のメーカーの軽量カップでは、目盛りと実際の量が違ってきます。できれば最初は普通のカップを使ってフードの量を計量器で測ってください。実際に他社のドッグフードのカップに書いてある160gの目盛りに合わせて160gのフードをあげていたつもりが、実際に重さを測ると80gしかあげていなかった方もいました。』 ご飯を完食したので水を必要な分だけ容器に入れてあげます。水を飲み終わった、もしくは途中で飲むのを止めたら容器を下げます。ここで必要以上に水をあげる、もしくはいくらでも自由に飲める様にすると、トイレが近くなり失敗が増えます。出来ればここは飼い主が水の摂取量を管理してあげる事が重要です。 『脱水してるかの確認方法。首の上の根っこあたりを軽く摘んで離して見てください。そこで皮膚の戻りがよければ大丈夫。逆に摘んで離してゆっくり戻る、あるいはちょっと山になって戻らない場合は水が足りていないということですので、水を与えてください。ちなみに人間の手の甲で同じようにやると同様の結果が出ます。この時期、マスクでなかなか喉が乾かなくてそのまま脱水症状を起こしてしまうというニュースを見ますが、手の甲を摘むと脱水症状を起こしているか確認できます。』 ご飯も食べ水も飲み、満足そうにケージの中でおもちゃと遊び始めるフィオナ。でも飼い主としてはまだゆっくりできません。なぜなら10分-15分以内にトイレをしたくなるはずだからです。子犬の頃は行動の節目ごとにトイレにいきたくなります。遊んだ後、食べた後、水を飲んだ後、起きた後(昼寝も含む)に大体おしっこをしたくなります。そのため、それに合わせてトイレに出してあげると上手にトイレをしてくれて失敗もしないはずです。 そろそろトイレに行くはずなので、フィオナのケージの扉を開けて「おいで」と言って抱っこをしないでフィオナを誘導しながら外のトイレの場所に行きます。そうするとケージからどうやってトイレに行くかを覚えてくれるのと、家の環境にも慣れてくれます。 ケージの置き場所に悩んでいる方は、出来るだけトイレに行きやすい設置場所をお勧めします。毎回抱っこして連れていかないと行けないような場所は避けてください。例えば寝床(ケージ)が2階でトイレは1階のリビングとかですと子犬が自力で行けません。例え階段を上り下り出来ても、まだ関節等が発達してないので階段の上り下りは避けたほうがいいです(1~2段は大丈夫です)。 こうやって自力で行けるようにすれば、トイレに行きたくなったら自分で行くようになります(間に合うかは別ですが…) フィオナは無事自力で外に出て、いつもの場所でトイレを済ませる事ができました。子犬は環境が変わると好奇心色々な物と遊び出してしまいますが、トイレをするまでは静かに見守ってあげてください。 トイレが終わったので外でちょっと走りながら遊んだりして褒めてあげます。中に入る時も抱っこせず自分のケージが置いてある部屋まで誘導して連れて行ってあげます。 もうお気づきだと思いますが、子犬のしつけについてはトイレのしつけが最優先で、スケジュールもトイレのタイミングで回ります。トイレが安定的に大体決まった時間にできるようになり、多少の我慢もできるようになれば自由度を増やしていきます。今はなるべくトイレを失敗させないのが目標ですので、失敗する可能性を低くする事が重要な鍵となります。 そして悪循環に入らない事が大事なポイントです。例えばかわいそうだから日中ケージから出して上げたいと思い、出していたら目を離した隙にオシッコをしてしまった。また失敗されると困るから一旦ケージに戻し、時間を置いてから出したらまた失敗した。こうなるとケージの外のリビングが犬のトイレであると間違った認識をしてしまい、失敗が多くなります。 ケージから出す時は一回トイレに行かせて用を済ませてからリビングで遊んであげてください。ちょっとでも目を離す場合はケージに戻す事も大事です。基本子犬を集中して見ていられない場合―例えばテレビを見ながらや仕事しながら、誰かと会話している時はケージに戻してあげてください。 ちゃんと集中して遊んであげれば、遊びも5分から10分程度でいいです。この段階ではそれ以上になるとトイレの失敗に繋がる可能性が高まるので注意。 10分程度遊んだらケージに戻す前にトイレに連れて行き、トイレをしたらケージに戻して上げます。 流れとしては、ケージにいる→ トイレ→遊び→トイレ→ケージの繰り返しです 最初の頃の一日の流れはこんな感じです。 ケージで起床→トイレ+ちょっと遊び→ケージ、ケージでご飯→トイレ→ケージ→トイレ→遊び→トイレ、ケージ→トイレ→ケージで昼ごはん→トイレ→ケージ→トイレ→遊び→トイレ、ケージ→トイレ→ケージで晩ご飯→トイレ→ケージ→トイレ→遊んで→寝る前のトイレ→ケージで就寝 ここで個体差が出るとしたら食事と食事の間のトイレの時間・頻度と、食事の前と後どちらにトイレをするかです。もしご飯食べている途中にちょっと離れてトイレをする子でしたら、ご飯を準備する前にトイレに行かせたほうがいいでしょう。ご飯を準備してからトイレに出すと、子犬はご飯が気になりすぎてなかなかトイレをしてくれなくなる子もいます。 意外とケージに居る時間が長い? 「ケージに入れるのはかわいそう」とよく聞きますが、ケージは犬にとっても飼い主にとっても大切なものです。特に子犬の時はトイレトレーニングだけでなく子犬自体の安全を守るためでもあり、子犬自身が安心して寝られる所でもあります。 3~4ヶ月になると飼い主にも慣れ行動力も増し、その代わりリスクも増えます。実際3~4ヶ月の子が出かけた飼い主を探すために脱走してしまい、迷子になった子も多くいます。家から脱走してしまった子犬の多くは家の中でフリーにしていたか、サークルにいた子たちでした。 ちなみにスカイ、アイラ、ロナは夜眠たくなったら自ら「2階にあるケージに入っていいですか」アピールを階段の下でします。リビングにフカフカのコストコのベッドがあるにも関わらず、やっぱり落ち着いて寝られるのが彼らにとってケージ、いや自分の部屋のようです。 何でケージにいることがトイレトレーニングになるの? 基本的に犬は寝る場所をなるべくきれいに保ちたい生き物です。その習性によって、トイレのタイミングを決めることができ、我慢も覚える事もできます。最近CMで見ましたが3匹に1匹はマナーウェアを使っているとの事。大半の原因はトイレを我慢することを知らないからです。 スカイラボでトイレのしつけに関してご相談される方の多くの共通点は、トイレを寝床と一緒に置いてある、もしくはいつでも行けるようにしてるという点です。24時間いつでも行ける状態を作っている限り直りません。なぜなら犬にとってトイレを我慢する必要がないからです。それに慣れてしまった犬は例え家の中でも数分単位でちょこちょこおしっこを至る所でしてしまいます。悪気があってやっている訳ではありません。単に今まで我慢する必要性が無かったからです。この問題は我慢するトレーニングをすれば高い確率で直ります。実際に他のトレーナーから直らないと言われて諦めてしまった子も直っています(直らないと言い切ってしまうトレーナーも正直なところどうかなと思いますが…。スカイラボでは、ここで直すのが厳しいと感じたら、その問題や犬種に特化したトレーナーを紹介します。大切なのは犬と飼い主がより楽しく毎日を過ごせるようになる事です。病院でその病気が治るように他院を紹介するのと同じです)。 ケージから出す時の練習 トイレを出すタイミングでケージの出入りがたくさんあるので、ついでにケージの扉を開けて欲しい時はお座りをして待つことと、ケージから飛び出さない練習をするのも良いでしょう。出す前におすわりと声をかけてから出す、開けて飛び出しそうになったらもう一度閉める動作をする。とてもシンプルな練習ですが、繰り返しやることでケージに近寄ればスッと自分から座って扉を開けても待ってくれるようになります。 さて、話をフィオナに戻します。初日はスカイ、アイラ、ロナ、ジュラとゆっくり顔合わせができなかったので、外の庭でみんな集まって顔合わせをしました。みんなとフィオナを会わせてみたら、フィオナは真っ先にアイラの元へ行き甘えていました。アイラにお母さんの経験があると分かるんですね。その後ほかの犬達にもぴょんぴょん跳ねながら挨拶をしていました。(先住犬と新しい犬の顔合わせなどついては長くなるのでまたブログ書きたいと思います。) 挨拶が終わり、ちょうどお昼の時間になったのでフィオナのお昼をあげました。基本的に子犬が生後6ヶ月になるまでは一日3回ご飯をあげるのが望ましいです。子犬は消化が早くすぐお腹が空いてしまうので、時間が開きすぎると空腹で胃液を吐いたりしてしまいます。また、子犬用のフードは1歳まであげるのが良いです。 お昼を食べたので水をあげ、10分後にトイレをさせてから一人の時間を作ってあげました。するとケージの中に置いてあるコングのゴムのおもちゃと少し遊んだ後、静かになり寝始めました。 特に起こす必要がなければ寝かせてあげるのが一番です。ご家族にまだ小さい子供がいる場合は、寝ている時はそっとしておいてあげてね、と言ってあげてください。子犬は眠っている最中、今まで経験した事や学んだ事を復習しています。たまに夢の中で走ったり吠えたりして、体がピクピクしたり寝言を言ったりして痙攣の様に見えますが、安心して見守ってください。 午後はトイレに出したりしながら家の環境に慣れさせ、アイラにあやされたり遊んだりして過ごしていました。遊んでいる時も、たまに外に誘導してトイレに出してあげて、なるべくトイレを成功させるようにしてあげます。 夕方になりスカイラボのお客さまたちも帰ったので、スーパーの買い物ついでにフィオナの社会勉強をさせる事にしました。 まだワクチンが効いてないので抱っこで街中の大通り沿いを歩いたり止まったりして、行き交う人や車を観察しました。 スカイラボにきたことのある方々はご存知の通り、私たちが住んでいる所は田んぼに囲まれた散居村で人も車もあまり通っていません。そのため、フィオナにとって街中の環境に慣れてもらうために、あえて苦手かもしれない交通量の多い所に連れて行きました。社会勉強の重要なポイントは、苦手とする物にどれだけ慣れさせるかです。そのためにはどんどん慣れていない所に連れて行く必要があります。 今回のフィオナの冒険は意外とあっさりに終わりました。大きなトラックが勢いよく通ってもフィオナはただ見ているだけでした。抱っこしている事もあり、特に怖がる事もなく普通に受け入れていたので、早めに切り上げることに。次回の大通り沿いへのチャレンジは、散歩ができるようになってから再挑戦、それでも大丈夫だったら踏切や駅の近くも行ってみてどんどんハードルを上げていきます。 仮にもしフィオナが怖がってたら慣れるまでそこから離れないようにします。 今は好奇心が多い時期でもありますが数週間後には恐怖心も芽生えて来るので今のうちにいろんな物を経験させる事が重要です。

  • 犬のトレーナーがもし新たに犬を迎えることになったら何をする?

    この度、スカイラボに新たな家族が加わりました。 生後50日ほどで迎えたフィオナ(Fiona)です! アイルランドのラブラドールを父に持つ、フィールドタイプの黒ラブです。 これを機に、ドッグトレーナーとしてどのように子犬にしつけをして育てていくかレポートしていきたいと思います。これから犬を迎える方々、今犬を飼っている方々の参考になれば嬉しいです。 犬を迎える準備 犬を迎える前に、色々な準備が必要です。 必要な物は下記の通り: ・運搬用クレートまたはケージ ・普段家で過ごす時のケージ ・トイレシーツ ・いたずら防止トイレトレー(トイレシーツに合ったサイズの物) ・首輪(最初は安い布製の物で十分です) ・リード(ある程度丈夫な物がお勧めですが、犬の体格に合った物の方が良いです。 ロープの様なリードはお勧めしません) ・ウンチ袋 ・水とフードの容器一個ずつ(最初は重たいステンレス製がお勧めです。プラスチックの軽いものだとひっくり返して遊んだりフードを食べている時にボウルが動いて食べにくかったりします。) ・ドッグフード (ブリーダーやペットショップから貰わない場合) ・タオル(掃除などで使うのでいっぱいあると良い) ・子犬用シャンプー ・子犬用のおもちゃ2-3個(コング製のおもちゃは壊れにくいので必ず1個はあった方が良いと思います。) ・動物病院の下調べ(健康診断やワクチンなどで必要になります) ・トイレを失敗した時のための掃除用スプレー(スカイラボではオレンジXを使ってます) オプションあるいは後で買っても良い物 ・サークル ・犬用ベッド ・犬用の車の後部座席カ用バー そして重要なのが迎える日の次の日が連休かどうか。子犬を迎えた後の2日間はなるべく子犬に時間を割いてあげた方が良いです。この二日間は子犬に新しい環境に慣れさせる為やしつけの為ではなく、子犬自体の行動を把握する大事な時間です。トイレやご飯のタイミング、遊び方、何にどんなふうに興味を持つかなど、見てあげてください。 子犬を迎える 0日目 今回、フィオナは5時間かけて車で直接ブリーダーさんのところに引き取りに行くので、持っていった物は以下の通りです。 ・運搬用ケージ ・トイレシーツ 5枚位 ・ウンチ袋 + 匂わないウンチ袋 ・水  2Lのペットボトル ・水の器 ・タオル十枚位 ・首輪とリード 今回は長時間の移動になるので子犬をケージに入れて移動しましたが、車で数分のところで2人で迎える場合は抱っこしても良いと思います。 タオルを持っていく理由は、子犬の頃は車酔いしやすいため、ヨダレが滝のように出る事もあり最悪吐いたりしてしまうので、体やケージを綺麗にするために使います。 必ずしも車酔いするわけではありませんが、タオルは何かとあると便利です。 首輪とリードは基本使いませんが、交通量が多い所で車から下ろしてトイレをさせる場合や体を拭く時に付けると安心です。 準備完了。 はやる気持ちを押さえつつ、ワクワクしながら安全運転でブリーダーの元へ ブリーダーのところにに到着後、犬が育って来た環境を見る事が大事です。 清潔感、匂い、雰囲気、遊び場所、ブリーダーの人柄、親犬や他の犬の行動等を見ると良いでしょう。 ここで色々な犬がずーっと吠えてたりしていると、子犬にも影響します。到着後誰かきたよ!と犬が吠えるのは仕方ないですが、一旦落ち着いてもずっと吠えている時は要注意です。子犬は大人の犬から色々なことを学ぶので、ずっと吠えているような環境だと吠えやすい犬になってしまうこともあります。 今回はリッチフィールドさんの犬舎にお邪魔させて頂きましたが、犬たちが落ち着いて過ごしやすい犬舎で、スカイラボで真似したい部分がいっぱいありました。 最初に両親を紹介してくれました。母犬も父犬もとても穏やかで、子犬達は敷地内で走り回って楽しそうに過ごしていました。すでに巣立った子犬もいましたが、残りの2匹の黒の女の子から1匹をその場で選びました。選べないというのが正直な気持ちでしたが、フィオナの胸に白い毛がちょっと生えてるのが気に入り、決めました。 迎える子犬を決めた後、家の中に迎えてくださり、色々とお話をさせて頂きました。今回は狩猟の話で盛り上がりましたが、子犬のためにブリーダーに聞く事も準備した方が良いです。 ・今何を食べていますか? ・一日何食ですか? ・大体何時頃に餌あげてますか? ・大体何時に寝る・起きますか? ・ワクチンは打ってますか? ・トイレは大体何回しますか?どこでしますか? ・トイレは大体何時ぐらいもしくはどいう時にしますか?(例えば食べた後や運動の後など) ・トイレは寝る前と起きてすぐしますか? どんなサイクルで過ごしていたかを聞くと、連れて帰った時に子犬の生活リズムが分かるので良いです。 知らないとトイレを失敗したり空腹で吐いたりと、お互いストレスになってしまう事が多くなってしまいます。 今回は1日何回食べているかと何を食べているかとワクチンのことだけを聞き、それ以上は聞きませんでした。なぜならペットショップ買った場合や初めて犬を買う人は、なかなか聞く機会がないですから、その状況と同じように迎え入れました。 さて、契約も終わり無事に迎えてフィオナと家まで長いドライブ。 ほとんどの子犬にとっては初めてのドライブになるので、街中の運転やクネクネしている道では優しく運転してあげると良いです。高速道路に乗るとあまり酔わないので、例え下道で行ける距離でも高速があれば高速を選んだ方が良いでしょう。 車に乗ってから数分後、殆どの犬は環境の変化に驚いて鳴き始めますが、気にしないで運転を続けてください。なるべく構わないようにすれば、長くても10分くらい鳴きますが、だんだん落ち着いて静かになり寝てくれますので、なるべくそっとしておいてください。 長い時間静かにしていて、急に鳴きだしたり暴れ出したりしたらトイレかもしれないので、様子を見つつ休む場所を決めましよう。今回は4時間の運転で一回SAで外に出してあげました。 もっと長い運転の場合や暑い日は水をあげる事も大事です。 18:30頃 富山に入り、いつも行ってる動物病院に直行。 本来であればワクチンを打つ場合、家に来てから1週間後あるいは1回目を接種していればそのワクチン証明書に書いてある2回目の日付に打つのですが、今回はまだワクチンを打ってなく仕事上毎日色々な犬が来る環境なので、特別に打ってもらいました。打ってもらう前に簡単な健康診断(体重測定、耳の中の確認、全体目視と皮膚の確認)なども実施。簡単な健康診断でも子犬の健康状態の確認だけでは無く、社会性を育てることにつながる上、獣医さんも子犬を見て今後の成長を見守れるので、今後問題あった場合より適正な判断ができます。例え問題が無くても早めに見てもらう事が良いでしょう。 帰宅後、車に積んでいた荷物を先に下ろし、最後にフィオナを車から出しました。長旅で疲れていましたが念のため家に入る前に敷地内で下ろしてあげて外でトイレをするのを促しました。2ヶ月ぐらいの子犬は、基本的に人から離れるのを嫌がるので、その特徴を生かしノーリードで自由にさせてあげました。周りに交通量が多い道路や危ない場所があれば、リードあるいは何らかの囲いで行動を制限した方が良いです。私たちの場合は周りが田んぼなのと、今の行動範囲は庭の中だけなので問題ないと判断しています。 トイレが終わり、だっこして家の中にあるケージに入れてあげてご飯と水をあげました。 ケージがおいてある場所は他の人や犬がいない部屋に置きます。来てすぐですが、ここからしつけの始まりです。 今まで兄弟や他の犬がいる環境で育ってきた子は一人になると寂しくなり鳴いたりしますが、 先述したドライブ中と同様、ある程度ほっといてあげると落ち着きます。今のうちに一人でいても大丈夫、という事を教える事が重要です。 静かになってから騒ぎ出したらトイレの可能性があるので、出来れば吠えていない時にケージから出してトイレに連れって行ってください。室内でする場合も最初はトイレをケージとは別の場所に置くと良いでしょう。 トイレを寝床と一緒に入れる方が楽ですが、後々トイレのしつけ問題に繋がるのでできるだけ別にしてください。平日仕事等で人が家にいない場合は仕方ありませんが、いる時は別にした方が良いです。フィオナの場合は最初から外でさせていますが、環境に応じて対応してください。そして寝る3時間前はお水を下げます。そうすれば基本的に寝る直前にトイレをすれば朝までしません。トイレのサイクルを作ってあげます。 フィオナが部屋で静かに過ごしている時ははそーっと覗いて様子を見たりします。子犬は寝るのが仕事です。必要な時以外に何度も起こさない方が良いです。 私たちも寝る時間になったので、フィオナの部屋に行き、例え寝ていても起こしてあげて外へ連れ出し、トイレを促します。最初は足元で走り回ったり靴を噛んでみたり、服の裾を引っ張ったりしてなかなかトイレをする気配はないかもしれませんが、ちょっと疲れて落ち着けばすぐしますので、最初は気長にあまり動かずじっと待っていてあげてください。ここで子犬の遊びに反応して歩き回ったり、声を掛けたり撫でたりすると、なかなかトイレはしません。できればトイレをした後に褒めながら構ってあげると、より良いです。トイレに出す時は出来るだけ遊びじゃない感じで出してあげて、トイレをしたらいっぱい遊んであげるとベストです。 トイレが終わりある程度遊んであげたらケージに戻してあげて消灯。 夜泣きはしますがひたすら無視をします。ここで構うと吠えたら構ってくれると思ってしまい、要求吠えに繋がるので、心を鬼にして無視しながらその子の吠え方を覚えるのも重要です。吠え方を覚えれば要求吠え(寂しい)、トイレの吠え、お腹すいたの吠え、と吠え方の特徴が分かってきます。 翌朝4時50分。フィオナが吠え始めました。しかも結構力強く吠えています。吠えの強さから多分トイレをしたい吠えか失敗して嫌がってる吠えと判断。 一旦落ち着いてから様子を見るとウンチをしてしまって吠えていたようです。ここは叱る必要も理由も無いので、急いで外に連れて行きトイレをさせました。 基本トイレの失敗は飼い主の問題で、今まで一定のルーティーンでトイレをして来た子を、突然自分のスケジュールに合わせるのは難しいことです。飼い主がその子犬を行動を把握して、スケジュールを飼い主側にだんだん合わせてもらっていく必要があります。 ただこれで分かったのはこのは朝4:30から5:00にウンチをする事。ブリーダーさんにいた時は何気に朝が早かったのでそういう風になったと思います。個人的にちょっと早いので、フードをあげるタイミングでトイレの時間を変えていきます。到着した日の夜は9時ぐらいにご飯をあげたので、次は7時位にあげて見ることにしました。 早く起きた分時間もあり、せっかくうんち とおしっこをしたので、室内で遊んだりおいでの練習をしたりして信頼関係をつくりました。おいでの練習というより子犬の人と一緒にいたい気持ちを踏まえて、あえてちょっと離れてた距離からフィオナおいでと言うと、ほぼ100%の確率でできます。足元にきたら毎回いっぱい撫でて褒めてあげると、呼ばれて近くまで行くと褒めてくれると思い、おいでが上手にできるようになります。これで、来てすぐにトイレの場所とおいでを楽しく教えていきます。 続きはこちら ドッグトレーナーが子犬を育てる Pt2

bottom of page